ひとりぼっちの雪だるま



ある冬の日、雪が降り続いた村に、ひとりぼっちの雪だるまがいました。  


彼は子供たちに作られたのですが、子供たちはすぐに飽きてしまい、他の遊びに行ってしまいました。雪だるまは寂しくて、誰かと話したり遊んだりしたいと思っていました。


そんなある日、雪だるまの前を小さな鳥が飛んできました。鳥は雪だるまの鼻になっているにんじんに興味を持ち、ついばもうとしました。雪だるまは驚いて、声を出しました。


「やめてくれ!それは私の鼻だよ!」


鳥はびっくりして、雪だるまを見ました。雪だるまは鳥に笑顔で話しかけました。


「こんにちは。いきなり大声を出してごめんよ……私は雪だるま。君は何者なの?」


鳥は雪だるまが話すのに驚きましたが、好奇心が勝って、答えました。


「こんにちは。ボクは鳥だよ。南の国から来たんだ。でも、途中で迷子になってしまって、ここにたどり着いたんだ」


雪だるまは鳥の話に興味を持ちました。南の国というのはどんなところなのでしょうか。雪だるまは鳥に尋ねました。


「南の国ってどんなところなの?雪は降らないの?」


鳥は雪だるまに答えました。


「南の国はとても暖かくて、色とりどりの花が咲いているよ。雪は降らないけど、雨はよく降るんだ。雨の後は虹が出ることもあるよ」


雪だるまは鳥の話に感動しました。雪だるまは雪の世界しか知りませんでした。雪だるまは鳥に言いました。


「それは素敵なところだね。私も一度見てみたいな」


鳥は雪だるまに同情して、それから鳥は雪だるまに提案しました。


「じゃあ、ボクと一緒に南の国に行かないかい?ボクが道を教えてあげるよ」


雪だるまは鳥の誘いに喜びました。雪だるまは鳥に言いました。


「本当に?ありがとう!それなら是非行きたい!」


鳥は雪だるまに言いました。


「それなら早く行こう。君に早く見せてあげたい」


雪だるまは鳥に言いました。


「そうだね。じゃあ、行こう!」


雪だるまは鳥と一緒に飛び立ちました。雪だるまは空を飛ぶのに苦労しましたが、鳥が励ましてくれました。雪だるまは鳥と一緒に南の国に向かいました。


しかし、南の国に近づくにつれて、雪だるまはだんだんと小さくなっていきました。雪だるまは暑さに耐えられませんでした。雪だるまは鳥に言いました。


「鳥さん、ごめんなさい。私はもうこれ以上行けないよ。私は雪だるまだから、暖かいところには行けないみたいだ」


鳥は雪だるまに言いました。


「雪だるまさん、ごめんなさい。君を連れて行くのが間違っていたんだ。君のいた元の場所に帰ろう」


雪だるまは鳥に言いました。


「いいえ、鳥さん。私は君に感謝しているよ。君のおかげで私は空を飛んだり、虹を見たり、素晴らしい冒険をしたんだ。私はとても幸せだよ」


鳥は雪だるまに言いました。


「雪だるまさん、ありがとう。君はとても優しくて、勇敢で、素敵な友達だ。ボクは君を忘れないよ」


雪だるまは鳥に言いました。


「鳥さん、ありがとう。君もとても優しくて、賢くて、素敵な友達さ。私も君を忘れないよ」


雪だるまと鳥は涙を流しながら、別れを告げました。鳥は雪だるまと共に元の場所に帰りました。雪だるまは鳥に手を振りました。鳥は雪だるまに手を振りました。そして、二人はそれぞれの道を歩み始めました。


雪だるまは再びひとりぼっちになりましたが、心には鳥の思い出が残っていました。雪だるまは鳥の幸せを祈りました。鳥は南の国に帰りましたが、心には雪だるまの思い出が残っていました。鳥は雪だるまの幸せを祈りました。


雪だるまと鳥は二度と会うことはありませんでしたが、永遠に友達でした。

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