無表情の美形王子に婚約解消され、自由の身になりました！ なのに、なんで、近づいてくるんですか？

人物紹介 番外編 フィリップによる説明

※　番外編、今の時点での人物紹介です。が、フィリップによる人物紹介なので、分量、内容ともに、非常に偏った紹介となります。参考にはなりません……。

お話が進むにつれて、気まぐれに追加されていきます。

（王族）　　　

ルイス　　

6歳年下のぼくの自慢の弟。地上に舞い降りた天使。

どこにいても、輝いて見える。

幼い頃、誕生日プレゼントにぬいぐるみを渡した時、「にいさま、ありがと」そう言ったルイスのきらきらした瞳に、心臓をうちぬかれた。

だって、その瞳からは、清廉な愛らしさがあふれでていたんだから！

その瞬間、この清らかで愛らしいルイスを守っていこうと誓った。　

ルイスの美貌は語るまでもないけれど、心の美しさは語りつくせない。

しかも、奥ゆかしい。

だからなんだね、遠慮がちに顔を動かすのは。そのため、無表情なんて言われることもある。

でも、僕からしたら、あの表情を読み取れないほうが、感受性が鈍すぎる。

そんな鈍すぎる人間が城の中にも沢山いて、あろうことかルイスのことを人形王子だなんて呼んでいた時があった。

親切な僕は、一人一人、懇切丁寧にルイスの良さを説明してまわったんだよね。

だって、ルイスの良さを知らずにいるなんて、人生損しているようなもんだし。

そんな素晴らしいルイスには婚約者がいる。

この世で一番運のいいアリス嬢だ。だって、ルイスにあんなに愛されているなんて、どれだけ徳をつんだんだろうね、前世で。

努力家で一生懸命で一途なルイスは、いつもアリス嬢のためにとがんばっている。

お菓子を作れば美味しすぎて、控えめに言っても天才、天才、天才！　

要するに、ルイスはあるがままで素晴らしいってこと！

国王

父上。ルイスの表情を読みづらそうにしているところを見ると、感受性がにぶめ。

今までの父上の最大の功績は、ルイスが初めて頼みごとをしたアリス嬢との婚約を、反対するアリス嬢の父、宰相のヴァルド公爵と渡り合って成し遂げたこと。

押しの弱い父上が、あの曲者公爵相手に、切り札として王命を使ったのも評価できるかな。

まあ、僕なら、そもそも、ルイスの婚約者になれるのに反対だなんて失礼なことを言わせることすらしないけどね。

王妃

母上であり辺境伯。今は8割、辺境にいて、2割が王宮にいる。

脳筋すぎて言動が暑苦しいので、滅多に会えないくらいがちょうどいい。

怒った時は、距離に関係なく、すごい声量で叫ぶ。耳が痛いのでやめて欲しい。

あと、恐ろしいほどの地獄耳。

アリス嬢を何故か小動物と認識している。しかも、身近に置きたいがために、ルイスを辺境伯にしようと目論んでいる様子。絶対に阻止するべく、要注意だ。