第40話 ランキング狙いのコツが変わったモヨウ

 小説家になろうさんで顕著になってきている事柄は、遅れてカクヨム他のサイトにも必ずやってくる話なんで、ちょっと他人事じゃないというか焦ってたりします。


 何が起きてるのかと言うと、プロの作品が居座ってランキングが動かない、という事態が起きてるようなんですね、なろうさん。


 どうも瞬発的に300ポイントとか取らないと話にならない、みたいなボーダーになってきてるらしいんです。(なんで書籍化作品、分けないんでしょうねぇ)


 すでに信者を多数連れている作者さんの新作はすぐ打ち上がるけど、本当の新人作品などはよほど話題にでもならなければ打ち上がってこない構造だということです。これが日刊ランキングや短編ランキングにまで現れてきていて、本当にランキングが停滞状況に陥っているようです。機能不全もいいトコですねぇ……。


 殿堂ページ作っちゃった方が早いと思うけどなぁ……。ほら、最初からプロの作品を求めてる読者からしたら、面倒がなくていいと思うんですよな。漫画原作とかアニメ化原作とかの作品で、未だ知らない作品を探したい読者さんとか。


 ランキングから取り除ける上に、殿堂入りという金看板でサイトを宣伝できる上に、さらには、作品を求める読者さんにもお求めやすくなる、という感じで。


 まぁ、読者がそっちしか読んでくれなくなるという危険性も高いと思いますけど。



 書き手の一人としましては、これ、どうしたもんかな、と言った感じです。


 無名の作者はいきなり300ポイントなんか逆立ちしたって獲れるわけがないんで、そうなると本当に「偶然でも読みに来てくれた読者さまをとにかくガッチリ捕まえたまま離さないこと」が重要になると思うんですよ。


 今までは新作ブーストというか、序盤でとにかく読者を掴まなければ!みたいな風潮でしたけど、これからはたぶんコンスタントに読者がじわじわ増えていって、ある時急に認知されて爆発する、というコースが定着するんじゃないかなと思います。


 爆発の規模はピンキリなんだけど、ここ二~三年、そういうケースで大規模爆発を起こして話題になった作品がチラホラと出ていますし。某ホラー作品とか。普通はそんな大爆発じゃなく、本当に着実にランキング上げていく感じなんだと思いますが。


 この場合は、以前とはまるで変わってしまうセオリー部分ってのがあり、以前は二匹目のドジョウ三匹目のドジョウがブーストで打ち上がってたんですが、それが通じなくなるかなと。


 とにかく同じようなストーリーラインの後追い作品に一つヒネりを加えて、時間を開けずに即で出したら、それでブーストが掛かったような感じでしたよね?


 以前はテンプレに沿っている方が安心感で読者さんを呼び込めたというところがあったけど、今は書き手のレベルが全体的にかなり上がったんでそういう安パイ狙いをする必要がなくなったじゃないですか、読者事情として。その影響は着実に出てくるだろうと睨んでいたりするんですよね。


 基本的なところは変わりなく、「序盤で引き込まれる展開であること」「最低限の文章力があること」「独りよがりな文体でないこと」「期待を裏切らないこと」の柱は必要とされるだろうとは思いますが。


「独りよがりな文体」というのは下手な文章の代表である「ダイジェスト文体」よりもなお悪くて、さらには書き慣れた人ほど陥りやすい罠なんで本当に自戒が必要ですわ…orz


「期待を裏切らないこと」も、展開の面で自分では面白いだろうと思って仕掛けたネタが、漫才のソレよろしく「盛大にスベった」という状態なので、本当に自戒が…。


 スローライフが主軸の作品だけど最初は引き込むために謎でも入れてやろう、とか思って冒頭に謎を入れるじゃないですか、そしたら読者はこの謎がメインだと思って期待するわけで、それを押しのけてスローライフなんか展開されてもガチギレるだけだ、というアレですけど。これも本当に自戒が…。orz



 スベらない話って、難しいですよね? ね?

(独りよがり文体も怖いけど独りよがり展開も怖い今日この頃)




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