第39話 締め切りが守れないなら次の締め切りを探すんだ。

 まずお断りしときたいんですが、今回、私は賞レース参加とか受賞とかを目的とはしてないんです。「あわよくば、」というのはその通りで、本命はあくまでここ、カクヨムで発表した時に沢山の読者さまに読んで貰えること、が目標です。タイトル通りです。


 賞レースはヤル気にブーストをかけるための「薪」です。そういう扱いでやってるんで、受賞を大本命の目標に掲げている人は間違ってもマネしちゃいけないです。


 作家を目指すなら何を置いてもまずやるべきは、「自分の力量の把握」でして、それはもっと具体的に言うなら「一作書き上げるのに何日要するのか?」を知ることなんですよね。


 それで言えば、私は半年は欲しいです。トリ頭のアホウなんですぐに忘れちゃって、一日五千文字書けばひと月で下書き完了で二ヶ月で充分仕上がるじゃーん、とかと寝ぼけたことを考えちゃうんですけど。


 このエッセイの最初でもそんな寝ぼけたコトを書いてましたね。(苦笑


 案の定、間に合いませんでした。



 カクコン9には間に合わないと悟ったので、ここは潔く諦めて次の賞レースに切り替えていきたいと思います。


 そもそもの目標は「カクヨムで評価される作品が書きたい」であって別にカクコンに出すことが目的じゃないんでオーライです。あくまで「あわよくば」なので。


 ここ、作品を書く上ですごく重要なポイントだと個人的には思ってます。

 自分のゴールを間違えちゃいけませんよね。


 私の場合、とにかく途中で投げ出してしまう悪癖との闘いなワケです。原因は突き止めています。発表したら満足してしまう性癖のせいです。だから、「公開」ボタンをおあずけ状態にしておけば、これ押したさでラストまで書けます。実証済み。


 さらにこの執筆意欲にブーストを掛けてくれるのが「賞レース」です。締め切りがあります。これがないと余裕ぶっこいてダラダラしてしまうのも経験済みです。


 その賞は、さしずめ目の前にぶらさげたニンジンです。


 私という駄馬は目隠しされた上にニンジンを吊されないと全力疾走しないんです。


 今、「カクコン9」というニンジンは萎びて美味しそうではなくなってきました。私の疾走はテクテク競歩くらいのペースに落ちています。間に合わないのが確実になったので魅力的に映らなくなったんです。


 そこにぶら下げられた新たなニンジン!


 あと10日しかない、絶対間に合わないじゃん、ヤル気無くした~、とかとナメきった考えでダラけていた心に再び燃料を投下するにはもう充分すぎるくらいです。


「電撃新文芸5周年記念コンテスト」という、つやっつやの新鮮なニンジンが、新たなブーストを私にもたらしてくれるというわけです!



 くれぐれも、賞レースそのものへの参加とか受賞とかを目標にする場合は、決して私のマネはしちゃダメです。ちゃんと自分の力量を把握して、計画性を培うのはすごく大事だと思います。一年前から準備して事に当たるのが正攻法なので。



追記:

 カクヨムなどSNS作品の傾向を見ていると、今現在、執筆・連載している作品を、コンテストが始まったらエントリーするというだけで、のかな、という気がしています。


 受賞傾向はむしろこういうスタンスの作者さんの方が高いんじゃないかと思いますが、どうでしょうかねぇ?(調べている方とかいなかったかな?)

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