第21話 何作品か平行で読んだ感想文

 前に「悪役令嬢」で検索かけて4~5作品を読んだんで、それで気付いた点をね、せっかく読んだわけなんで誰かの役に立つかも知れないみたいな感じがありまして、ちょっと嫌な感じにならないように気を付けながら書いてみたいと思います。たぶんちょっとしたダメ出しっぽいことを書いてしまうだろうと思うので。


 確か最初は5作品をね、タブで全部開いてパソコン画面に文字通り並べたんですよ。で、順番に一話ずつを読んでいったんですけど、一巡する頃になるともう、どの作品がどんな出だしだったかが解らなくなっていたんですよね。さっぱり記憶に残っていなかったんです。


 慌ててもう一度、ぜんぶの一話を読み返しました。どんなイベントが始まったのかすら覚えてなかったものだから、信じられなくって。こんなことがあるのかとキツネにでもつままれたような心持ちでしたね、正直。


 それぞれ工夫を凝らしたスタート場面なんですよ、イベント内容的にはすごく特徴を出そうと努力したのだろうと思います。登校時に玄関のチャイムを押しにくる同級生みたいなのではなく、遅刻しそうで走っていて角でぶつかるような第一話です。


 イベント自体にはヒネりが加えられているんですけど、そのヒネりが、なぜなんでしょう、まったく記憶には残らなかったんです。


 ちゃんと読者の興味を引くように、派手な演出を心掛けて、謎も提示してあるし、これからどうなるか気になるような危急の展開になっています。悪役令嬢モノですから最初はやっぱり断罪イベントでしょう、セオリー通りですけど、ちょっとしたヒネりで差別化はちゃんとされていたんですよ。


 設定とか舞台にヒネりを入れてあって、同じ断罪イベントでもかなりの違いが作られていました。テンプレートを使うってどうしてもそういう縛りが出てくるじゃないですか、私も自作品では断罪イベントからスタートにしてますもん。


 確かに同じイベントではあるんですけど、ぜんぜん違う印象になっているはずなんです、舞台設定とか、とにかく設定はまったく被るところはなかったですから。


 なのに、最初の一読目の記憶には残らなかったんです。




 これはちょっと気になる現象でしたね。


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