第13話 地図作成に難航しました…(AIが描いてくれたらな

 こないだザックリとした貴族の数と州の数を決めたので、地図を描こうとして方眼紙を広げたんですよ。……さっぱり描けませんでした。orz


 物語の舞台として使うのは王国と隣国の二つだけなのに、たった二つの国のイメージがさっぱり湧かなかったんです。地図が浮かばない。そうすると距離感がバグる。王都と悪役令嬢の領土はどのくらい離れているか、領土自体はどのくらいの大きさか、街道がどう延びているのか、隣国までの日程はどれほど掛かるか……この辺りの感覚がさっぱり解りません。やはりもっと詳細なデータを作らないとイメージに響くなぁ、と痛感しました。


 結論だけ書いちゃうと、ツール使ってサクッと作成しちゃったんですが、イロイロと計算しまくったりしました。こんなところで予定が狂って、3日を要してしまいましたよ。本当ならもう執筆に取りかかってないといけないのに……。



 王国の地図を描くには、経済規模をまず割り出して国土の大きさを決めないとです。これをしっかりやってなかったから、自分で絵を描こうとした時にまったくイメージを浮かべられなかったんです。大きさが解らないと国道が引けません。道を作っておかないと、移動の際に違和感が生まれてしまうんです。


 総人口と総生産量とを兵力から割り出します。この二つの数字は、国土の大まかな広さをイメージするのには必須です。もっと簡単に実際のヨーロッパ各国のデータを比較して決めてもいいんですが、その場合、中世ヨーロッパ事情に深く当たらないといけなくなるんで時間が……。なので今回は逆算でデータ割り出しをした方が手間がないと判断しました。


 兵力は貴族の数との兼ね合いで決まるので、前に計算していました。兵力10万ほど欲しいので、それに合わせて貴族の総数を出して、土地持ちの特に大貴族の数を決めて、州を25に分けることまでは決めました。土地持ち貴族は総数5000です。


 この5000家の家族と使用人込みの経済生活を支えているのは、支配地の街や農村、それに直轄経営の荘園になります。アンシャンレジームの風刺画で見るアレ。なのでアレを逆算したら国家の総人口が出ます、という目論見。


 5000家のうち、家族と使用人と従者など総勢でざっくり20人以上になる家柄は全体の10分の1として、あとはカツカツ経済状況の男爵子爵でだいたい妻と子と独身従者が2人ってトコと見ておきます。潤沢資金のある貴族がそんなに居てたまるかという意図も込めて。(男爵子爵でも土地持ち金持ちはいるんですけどね…)


 100家×20人+900家×5人で、6500人を支えるのに、1人頭20人の税収が必要としましょう、13万人です。この13万人は純粋に領地で農業に当たる農夫で、この農夫の家族が入るとさらにドンで65万人、これはあくまで農業従事者で、彼らの生産物を消費する街の経済規模はこれに見合うものになってくるので3倍見積もりにしてさらにドン。少なく見積もっても195万人以上は間違いなくいた国家ということになります。


 ……ちっさいですね。まぁ、中世なんでその辺りの勘案も必要で、だけど江戸が都市ひとつで100万人と言われてたんで、やっぱりもうちょっと見栄えを気にしたいですね。江戸時代の日本で1200万人だったからケタがひとつ少ない……。てか、生産物消費が3倍じゃぜんぜん足りないと見た方がいいのかもです。


 ここはちょっと後で考え直してみるとして、同時期の日本の耕地面積は300万ヘクタールで、日本の面積は3800万ヘクタールだそうなんで、1割も開発されてなかったわけで、これをデフォと考えて王国の国土を計算します。ほぼ8割が未開の森林で1割強が農地、点在する都市は数に入れるほどの面積はない、とします。少しイメージが見えてきました。


 人口の最小単位が江戸日本の10分の1なんで単純に農地も同じと考えて良さげなんで、30万ヘクタールの総合計で国土380万ヘクタール、滋賀県が400万でだいたい同じ大きさ。……ちっさい……。


  いや、日本ってデカいんでした、欧州に比べると。なので普通規模の王国なら滋賀県相当で普通と言って差し支えないかも……いや、やっぱり小さい……? 解んなくなってきました。


 で、もうアレコレやってるうちに2日過ぎ3日過ぎ、もう焦りに焦って、ついに思い出してしまったんですよ、「あ、ツール使えばいいやん、」て。


 AIとかそんなご大層なモンじゃないとは思うんですが、自動生成ツールはけっこうありまして、まずマイクラのシードマップをね、ペイントソフトで加工しようと考えてマップのイイ感じのヤツを一枚生成したんです。


 パソコン買い換えた時に、もうお絵かきしないからいいやと思ってペイントソフトは入れてなかったんでした。レイヤー機能がないPC付属のペイントツールでは余計に手間がかかる、というわけでマイクラ生成は諦めました。


 まだ手はあります、創作支援のツールを開発してくださっている有り難い神はなんぼでもいらっしゃるわけで、次は地図生成ツールをお借りして作成しました。イイ感じです。


https://www.chunkbase.com/apps/seed-map#-17339685732040307

『Minecraftアプリ シードマップ』


https://www.world-type.com/terrain/

『創作支援ツール 「Worldtype」――』


 時間がないんでアレですけど、ここで作ったざっくりした地図に国境線と街道と街の所在、村を描き込んで使用することにします。


 こういうのこそAIでぜんぶ生成してくれると助かるんですけどねぇ…(ブツブツ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る