第11話 地図を作るにあたり王国のイロイロ規模計算
王国の国土を、だいたいイギリスとかフランスとかのつもりで考えて、現実の世界地図を開きました。そしたらヨーロッパでも日本やアメリカみたいに県とか州が出てくるんですよね。呼び方は違うでしょうが。地方名というか。
日本列島がだいたいヨーロッパ全土に跨がるほどデカいんで、イメージとしてのフランスの国土は北海道除く東日本ぜんぶくらいかな、と予測しました。ちょっと大きく見積もりすぎかもですが……。でもそれと同じくらいの州と各地の街や村があるはずなんですよね、何百何千というケタで。それと同じ規模のはずなんです、王国。
これを州に切り分けて貴族に分配するような感じのイメージで考えるとして、その中にも例外というか、土着の豪族から生き残ってるトコなんかは爵位関係なくデカくて当然なので、そして欧州では土地がイコールで爵位なので、結果的に州も大小さまざまという感じになるなぁと思います。
で、物語設定の方ですが、三人いる公爵が王家の系列でデカい領土持ってるとして、天領と合算で国土全体の3分の1程度に設定しときました。分配する土地が足りなくなったらどうしよう…(ビクビク)
王国の軍事状況から、常駐兵は10万ほど居てほしいなと。専業の騎士ですけど。貴族=騎士も兼ねていると考えて、一家の主が騎士1人なんで、これが10万ほど居てほしいとなると貴族の人数は上から下まで単純計算10万人ほどで、10万家あることになりますね。いや、多過ぎ。
中世の軍事事情をそのまま踏襲する必要はないんで、サラリーマン軍人とかを時代先行で登場させちゃってもいいんですが、面倒臭くなりそうなので考証は出来るだけ守っておきたいと思ってます。
10万家もあったらさすがに多すぎるので、ここから鎧甲冑持ちで招集されてすぐ馳せ参じられる貴族階級の最小数を割り出します。彼らが従者とかを各二人従えているとすれば家は減らせます。従者も専門兵換算で数に足して、と。3分の1でだいたい3万家弱ですか。……うーん、まだ多い……?
土地を切り分けるの大変です。家康がケチケチするのもやむなしですわ。
あ、そうでした、調べたところ男爵などは爵位があっても土地を持たないとかも多く居たそうなんで、これを1万家と設定したら……そんなにはない?(汗
さらに、大貴族とかは各従者どころかお抱え騎士団とか従えてるんで、ここにゴッソリと引き受けてもらうことにすればもっと減らせますね、土地持ち貴族。
大貴族付きの騎士団と土地ナシ男爵や従男爵などで2万家をマイナスとします。いや、もっと大きく出てもいいか、2万5千ほど引きます。土地持ちの貴族はこれで5千です。でも州を5千個に切り刻むのはちょっとアレなんで、恐らくは日本の大名方式で主従関係が存在しているのかなと思うんですよね、調べればよさそうなモンなんですが、もう時間が……
ファンタジー世界の上にそもそも乙女ゲームの世界という設定なんでそこは杜撰にしても良さげですかねぇ?(カンベンしてくれよーという気分)
歴史の側面からアプローチすると、だいたい滅し滅されの関係で淘汰されて、家族で分配を繰り返してるはずなんで、所領は一族経営のはず。イトコハトコひ孫やしゃ孫、て感じの代々の血族で固まってて州の貴族はぜんぶ親戚ってトコかなぁ、と。
作品の歴史もその辺を勘案したいと思ってます。コナンザグレートの時代ですかね、せいぜい豪族が乱立してたトコへ封建主義が起こって、ピラミッド型の中央集権で纏まって今に至るといった筋道は変えずにいこうかと。
……税制とかどうなってんでしょうかね。国王に支払う税と領主に支払う税? いやそれはないですね、領地を賜ったということで参戦義務はあるけど税は免除のはずですわ。天領はその分大きくしないとバランス悪いですねぇ……困ったな。土地ナシ貴族もっと増やそうかな。(絞り取れ~)
5千家の家柄が存在するとして、だいたい血統的に3公爵に連なってるのがそのうちの1割と見て……いや、2割にしときましょうかね、やっぱ区切りよく3割で。残り7割の3,500家は草創期から残ってる豪族とか立身出世の元平民とかですか。内紛となったら各々で戦うんだから領土意識もゴリゴリのはず、と。
忘れちゃならないのが中世修道院の存在ですねぇ。日本でもその領地を巡って信長とか家康とかが苦虫噛みつぶして来ましたね。江戸幕府になってからも度々根切り策で力を削いでたり。放置しとくとすぐ寄進で領地増やすからって。教会勢力の領地が全体のどの程度に及んでいたか、だいたい村にセットで教会があり、耕地を持っていたと考えられますが村の小さい教会は数に入れないとしときます。キリないから。
大きな修道院となると普通に100エーカー以上の土地を持っていたそうなんで、そこが租税免除なんてことになってたら貴族制度はいずれ破綻しますよね。不労所得者が経済を圧迫すると国家体制の破綻に繋がるわけで、その不労所得者が貴族の子弟の他、こういう教会関係も数に入れることになると、かなり急増してくわけなので。戦争と開墾で領土拡大してたり、寄進で減らしたり、あるいは寄進を名目に所領を目減りさせることで、兵役の際に家格誤魔化しとかもしてたかも。財テク寄進ですよね。名目だけ寄進扱いで普通に収穫は上げてる、とかの。国からの使役要請はどうせ家格なので。
王国の国土のうち3分の1が天領と3公爵の領地、残りのうちの半分が侯爵伯爵ほか由緒ある名家に当たる領地、さらに豪族由来が少数ながら存在、これで国土の5分の4を分配済み。名実ともに大貴族の家格を持つのは100~200という感じで、これが血族で団結してる実体なので内訳はさらに少なく20~50家くらい? 王国の州はそういう感じでだいたい20~50州ですね。多いと面倒なんで25州にしときます。25の血族流派に連なる貴族達200ほどの家名があるという感じで。(これが内乱となると真田みたいに袂分かったりするんですわ~)
たぶん、公爵領のナンチャラ州の中にまったく血族じゃない誰それ男爵領とかが村単独とかで存在してて、だけど地理上はナンチャラ州の一部ってコトになってるとかじゃないかなぁ……とか。(そういうことにしときます、ゲームということで!)
それらの貴族が抱える領土は直営半分、農民の土地半分ってトコだろうから、ええと農民はだいたい何人で1人の貴族を支えるんですかね……? いやオマケ程度だろな、これ。大貴族は直営の売り上げが8割に農民からの税2割? 村ひとつ街ひとつが領地の小貴族は農民の税に依存するけど、人間相手だから絞りすぎたら反乱招くわけで……こういう点でも貴族間格差はかなり大きそう。
あー、もういいや。地理のベース設定おわりっ。(疲れた
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