第5話 リサーチしてみた。~同じジャンル作品編~

 対策系のエッセイで多くの方が、行き当たりばったりに更新してるとキツいかもよ?と仰っているのに私は相変わらず「書いて出し」です。懲りませんね、どうも。

 作品の方はちゃんと計画的に投稿できるトコを目指したいと思ってます。なにはともあれ、今回もリサーチを進めていきます。



 カクコンでは異世界転生の「悪役令嬢」系で勝負してみようと考えてますんで、同じタイプの作品を幾つか読み込んできました。ちょうど参考エッセイのリサーチ編が早々に終わったので時間が取れまして、すぐに作品リサーチの方に移ったんですけど、これが想定外の結果で困惑しました。


 出るわ、出るわ、書籍化済み作品のオンパレードですよ! やはり「悪役令嬢」は流行りのワードだったんですねぇ。


 ただ、気になる点がひとつあって、女性主人公のいわゆる「悪役令嬢」自身にスポットを当てた作品よりも、悪役令嬢モノから派生したであろう男性向けのですね、なんか毛色の変わった転生系作品が目立ってたんですよね。


 相変わらず男性主人公の異世界転生譚が人気な様子で、そこに要素として「悪役貴族」に転生したよ、と言った具合の作品がノーマルな悪役令嬢タイプの作品の倍以上の評価を上げてたんです。これってカクヨムだからですかねぇ。


 ノーマルな悪役令嬢タイプもWeb漫画界隈だとまだまだ人気があるので、女性主人公のもので考えていたんですけど。まさかこんなに違いが出てくるとは思っていなかったんでかなり動揺しています。(小耳に挟んだ話では、悪役令嬢オワコンとかナントカ言う噂も確かに入ってきてはいたので……)


 試しに「週間ランキング」を上からチェックしても、明らかに悪役令嬢の流行りの余波が見て取れます。悪役貴族に転生とか、悪役令嬢助けるとか……。週間ランキングの1ページ目を下までチェックしたものの、そこでもやはり男主人公にスポット当たる話がほんと多くありました。


 あ、カクヨムってやっぱりそういう……という気分。これは女主人公にするか男主人公にするか、迷う価値はありそうですねぇ。悩むまでもないと思っていましたが。



 そしてそして、一番気になっていた点なんですが。文章密度はいかほどまで圧縮可能になっていますでしょうかね? というわけで確認の為にざっくり十作品ほど冒頭部を読ませていただきました。今度はちゃんと女性主人公の悪役令嬢モノを寄り漁ってきまして。ちょっと変わり種が一作品ありましたが他はぜんぶ市販の一般文芸と同程度の文章密度でした。昔よく言われた「スカスカ」という作品は読んだ中には見られませんでしたね。ただ、それらは軒並み連載開始は五年ほど前の2018年とか19年とかなので、今どうなっているか厳密なところは解りませんね。


 続けて、総合ランキング日間編の上位から連載20話~30話あたりの最近始まったと思しき作品を片っ端からチェック。……やはりね、こっちは明らか最初にチェックした書籍化群とは文章が違いました。いや、書籍化組のヤツが手を入れてあるんだろうなぁ、たぶん。という感じでしたね。すごくシンプルな文体が多いです。


 これは困ったことになりました。どこが基準になってるんだかさっぱり解らないじゃないですか。書籍組に合わせた文体で大丈夫なのか、実はそれらは書籍化だから読まれているのであって文体的には不利なのか、はたまたチェックした日間新規の作品がたまたま密度低めの文体だっただけなのか……。


 ええ、どうしよう、これ。orz



 恐らくは、これと言った流行りの書式だとかはもう無くて、スカスカでもミッチリでも面白ければ読んでもらえる環境になっているんでしょうね。文体で敬遠されるといったかつての感じは無さそうでした。

 実際、文体は何でも良さげな感じを強く受けましたんで、もう開き直って『自分の読みたい内容を自分の読みたい文章で』書いちゃった方が吉なんだろうと思いました。ヘタな考え休むに似たり、といったところですね。(悩んでたのがバカみたい)


 リサーチの結果はこんな感じでした。書籍化群の出来が冒頭やあらすじを読んだだけでも解るくらい秀逸で、さすがに売り物は違うなという印象。なので、それらと嫌が応にも競合する環境ということになるので、自然とハードルも押し上げられているだろうと感じました。


 やっぱり高望み厳禁。甘いジャンルじゃなさそうなんで、あわよくばとか考えてたら精神的ダメージを徒に大きくしそうです。

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