第17話全てが繋がる
「じゃあ、話すよ。詩ノ咲さん」「うん」俺は、詩ノ咲さんに
あの訳がわからない。謎の女が放った。謎の女の正体がわかる?
ヒントを詩ノ咲さんと共有する。「『私は、女王バチの使いだよ』って
急にそんな事を言い出して。そのまま、姿を消したんだ」手短に
詩ノ咲さんに話を告げると。その話を聞いた。詩ノ咲さんは、道端で
歩みを止め。その場で、考え込み始めた。「それって、その人が何者
なのかが。分かる何かしらの暗示なのかも・・・・・・」「暗示?」
詩ノ咲さんは、考えだしてしまった。道端で、立ち止まり。自分の顎に
手を付け。考え込む。まるで、全ての証拠を手にいれて。事件の真相を
解き明かそうとしている。名探偵みたいだと、俺は率直に思った。
詩ノ咲さんは、ぶつぶつと小声で
「私は、女王バチの使いのものか・・・・・・」と言葉を反復しだした。
詩ノ咲さんは、やっぱり、真面目ないい子なんだなぁー。この時、
俺はそんな事を思った。詩ノ咲さんが、その場で考え込むこと、体感で
1分を経過した頃。「あぁ‼正夜ーこんな所で、何やってるのー」俺と
詩ノ咲さんに声をかけたのは、幼馴染の藍だった。「あぁ‼ミノちゃんも
ここで、何やってるの?」「ミノちゃんって、お前、詩ノ咲さんの事。
下の名前で呼ぶ仲だっけ・・・・・・」正直、俺は驚いた。俺と同じクラスの
詩ノ咲さんと苗字にさん付けで呼ぶ。俺に対し。藍は、俺と詩ノ咲さんと違う
クラスなのに。下の名前で呼ぶなんて。
この二人って、そんなに仲がよかったけ?
俺は、かなりのダメージを覆った。傷つく、俺を無視して。藍が、詩ノ咲さんに
話かける。「ミノちゃん。こないだは、ありがとうね」「えっ⁉富田さん。
いつから、行ったの・・・・・・」「あぁ!詩ノ咲さんは、藍の事を苗字で
呼ぶのか・・・・・・」自分の中で、(これでプラマイゼロだな)と謎の
納得をする。俺が、そんな事を一人で思っている間。藍は、詩ノ咲さんに
ある物を手渡す。「こないだは、ありがとうね。ミノちゃんのおかげで
衣装作るの間に合ったよ~」「衣装?何の話だ?」俺が、疑問に思い。
二人の会話に割って入った。「ほら、今度、文化祭で上映する。西洋劇の
衣装をミノちゃんに手伝って、もらったの」「あぁーアレか・・・・・・」
俺と藍が所属する。演劇部の文化祭で上映する。舞台衣装を詩ノ咲さんに
手伝ってもらっていたのか。なるほど、確かに、詩ノ咲さんは、クラスの中でも
手先が器用だからな。体育祭の時のクラスの旗作りも、一番の活躍したのが。
詩ノ咲さんだった。「ミノちゃん。趣味で、コスプレをしてるの」「ちょっと
富田さん。それは・・・・・・」詩ノ咲さんが、慌てて。藍の口を塞ごうと
するが。時すでに遅く・・・・・・。「ほら、これ見て。この前の日曜日の
イベントで、ミナちゃんのコスプレした写真」そう言って、藍がスマホの
画面に、詩ノ咲さんのコスプレの写真を俺に見せる。その写真を見ると
「へぇ~これ、詩ノ咲さんなの?」その写真に写っている。詩ノ咲さんは、俺が
知っている。クラスで一番おとなしい詩ノ咲ミナではない。白髪の長髪で、
翡翠色の瞳をした。美麗な詩ノ咲さんの姿だった。俺は、その写真を見て。
何かを感じた。「あれ?この子。どこかで見た気がする?」
「何を言ってるの?この子は、ミナちゃんだよ」藍の言葉が、俺の
聞こえず。俺は、その写真をじっくり見つめる。そして、俺の中で
何かが繋がった。「そうだ。この翡翠色の瞳は、あの時の」そう
言葉をだそうとした。瞬間のことだった。「ごめん。京谷くん」
俺に謝り。詩ノ咲さんが、俺の唇に自分の唇をつけ。俺とキスをした。
あまりにも唐突だったから。一瞬、何が起きたのか。わからなかった。
でも、そのキスは。俺が、人生初キスをした時に味わった。
蜜の味がした。俺の中で、全てが繋がった瞬間だった。続く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます