第14話これまでの蜜の味1

家に帰ってきて。部屋に籠り、これまでの事を考えってみる。

「まずは、整理しよう」俺は、今日一日の出来事を頭の中で

整理してみた。まずは、幼馴染の富田藍の一件について

まとめよう。俺が、放課後の教室で眠っていると突然

誰かにキスをされて。そのキスの味が、まるで甘い蜜の味を

感じて。俺は、もう一度。あの蜜の味がする。キスをしたくて。

目星をつけている。ある人物をマークしていると(ちなみに、その

人物とは全く出会っていない)俺の後ろから、幼馴染の富田藍が

声をかけて。俺に、いきなりキスをしてきた。かなり、強引のキス

だったが。悪くはなかった。その後、藍がいきなり。こんな事を

言ってきた。「私、知ってるよ。正夜の初キスの相手」藍が、俺の

初キスの相手を見ていたらしい。その事を聞いて、俺は、藍に

初キスの相手を教えてほしいと言うと。藍が「教えてほしいなら。

私がだす。条件を飲んでよ」藍がだす。条件を飲む事にした。

だが、それ想像をはるかに超える内容だった。

それは、藍と一緒の部屋で一夜を過ごしてよ」俺は

初キスの相手を知りたくて。その条件を飲んだ。

その夜、俺は藍の部屋にいた。普段から、藍が使っている。

ベットで、俺と藍は寝る事にした。小さい時は、よく二人仲良く

お昼寝をしていたけど。今は、互いとも、高校生だ。あの幼かった

時とはわけが違う。でも、俺は藍と一緒に寝っている。すべては

初キスの相手を藍の口から、聞く為に。でも、俺の中で何かが

渦巻いていた。それは、藍の気持ちをないがしろにして。それでも

俺は初キスの相手を知りたいのか。自分の中で、格闘していた。

いや、それは違う。俺は、藍が起きないように。そっと、藍の

部屋からでようした。部屋からでようと、一歩。足を部屋からでる

寸前に、藍が起きて。「知りたくはないの?」と聞いてきた。

俺は振り向き。藍の顔を見る。すると、藍の目から。涙が出ていた。

俺は、藍の涙を見ながら。「ごめん」と藍に謝り。そのまま、藍の部屋を

でた。真夜中の外を歩き。キラキラと輝く。星空を見ながら。俺は、自分の

家に帰った。帰った後、母にめちゃくちゃ怒られた。「こんな時間に帰って

くるなー」と。(起こるとこ。そこなの)と俺は思った。そんな一軒があってから。

俺と藍は互いの顔をまともに見る事ができなくなった。「藍には、すまない事を

したかなぁー」自分の部屋で、自分の気持ちに悶々と震える。俺の姿は、気持ちが

悪いだろう。「まぁ、その後も大変だったけど」藍の一件の後、俺の所に

二人目の蜜の味がやってきた。同じ演劇部に所属する。後輩の西川梨亜だ。

俺は、次に後輩との蜜の味を思い出す為。自身の唇に、そっと手を触れた。

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