第7話初キスは蜜の味

藍の件があってから。俺は、まともに、藍の顔が見えなくなった。

藍とのキスした後も、同じ学校に通うてる事もあるけど。そもそも

家が近い理由もある。藍とは、それからも会っている。まぁ、それは

しょうがないけど・・・・・・。あの藍の顔が今でも、頭から離れない。

でも、俺は、どうしても初キスの相手を見つけたい。だから、俺は

幼馴染の恋を終わらせってしまった。「これは・・・・・・さすがに

苦いなぁー」俺の口の中を泳ぎまくる。苦みが、俺を苦しめる。

俺は、ただ、初キスの相手を知りたいだけなのに。知って、もう

一度、あの甘い蜜を味わいたいだけなのに。俺は、顔を俯きながら。

自宅へと帰路に帰っていた。俯く。俺が歩いていると、前の誰かに

体が当たる。「いったー」と、俺は額を手に乗せ。大げさに痛がる。

そんな、俺の事を面白そうに眺める。人物がいた。それは・・・・・・

「どうしたですか?先輩」可愛らしい声と共に、何か、あざ笑うかのように。

俺の顔を眺めるのは。「何だよ。梨亜かよ~」黒髪ロングの清爽系な

見た目は、完全にお嬢様の彼女は「先輩が、悪いですよーちゃんと

前を見てくだしね」西川梨亜さいかわりあだった。俺の通う。

高校の一年生で、俺が所属している。演劇部の期待の新入部員だ。

「って、何で、お前がここにいるの?」俺は、梨亜の唇を見つめながら、

梨亜に聞く。「実はですね・・・・・・富田先輩に、頼まれていた。

物を渡しにきたんですよ」「藍に・・・・・・」そう言えば、藍と

梨亜って。仲が良かっただった。「今は、その帰りです。で、その最中に

先輩とゴツンした訳です」梨亜は、謎に擬音を発する。少し、変わった。

女の子だ。「そうか、悪いなぁ。今度から、気をつけるよ」俺は、手で

額を摩りながら。その場を去ろうとした。次の瞬間の事だった。

「先輩」「うん⁉」突然、梨亜が、俺を呼び止める。「なんだ?」

「先輩と富田先輩の間に、何かあったですか?」梨亜の鋭い問いに

俺は、昨晩のあの事を思い出す。藍が、俺にキスをして。藍の気持ちに

答えれない事を伝え。その場から、立ち去った。あの日を、俺は

思い出していた。俺は、梨亜の問いに「いや、特に何もないけど」と

とぼけた感じで答えた。すると、梨亜は「そうですか・・・・・・」

すまん。梨亜に、俺と藍の事を心配してほしくないんだ。心の中で

謝る。俺の方に、顔を向ける。梨亜の口の端が少し、上がる。

「そうですか・・・・・・なんもないなら。私にも、チャンスがあるって

ことですよねぇ」「チャンス?」何を言っているのか。さっぱり、わからない。

俺の顔に近づき。俺の耳元で、甘く囁く「わたし、先輩の事が好きなんです」

「はぁ?」俺は、慌てて。梨亜から、顔を離すと。梨亜の方から、俺の顔に

近づき。そのまま、俺にキスをした。そのキスの味は、藍のと違い。

どこか、高級な蜜の味がした。



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