第7話 六地蔵リクオ的創作論

 今日で今年も終わりだね。今年はカクヨムで初めて書いた小説「ウェブ小説に狂った男」を、自分の予想よりもたくさんの人に読んでもらえて嬉しかったよ。小説自体に創作論を盛り込んだつもりなんだけど、小説の中にも創作論のシーンを入れてもよかったかもなって今になって思うわ。それを考えてて、ふと浮かんだのが、


 主人公の六地蔵リクオが、小説と同時に創作論を書いててね、あれやこれやを創作論として語るのよ。「キャラの造形としてましては、一話の文章量としましては、執筆ペースとしましては、モチベーションの保ち方としましては、〜〜〜がいいと思うのですね」なんて、ありとあらゆる事を。

 でも、あまりに自分の小説が読まれないもんだから発狂して、その創作論の中で、


「アマチュアは好きに書くんじゃああッ!! 好きを詰め込むんじゃああッ!!」って、今まで自分で語ってきた事を一瞬で破壊する言葉を叫ぶというシーン。

 このシーンを想像してたら、笑いが止まんなくなったよ。

 ああ、またなんかの機会があったら書いてもいいかもしれない。

 それには私の想像の中で六地蔵リクオがもっと活発に動き出してくれないとね。


 ほら、リクオ、イキるんだよ、あんたイキるの好きでしょうが。


「新作始めたんじゃああ! ガンガン解説するんじゃああ! アマチュアは好きに書くんじゃああ」って発狂して、想像力を刺激してよ。


 そしたら、また来年にでも書いてあげるからさ。

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