第6話 年の瀬の爆弾

 年の瀬も迫って、また大スキャンダルが出たね。目下の自民党、ジャニーズ、宝塚、そして吉本興業ときたもんだ。どれもこれも長らく、業界での力が強すぎてアンタッチャブル的な存在だったってのが面白いわ。ちょっとこうも重なると、単なる偶然とも思えないし、なんかの力が働いてんだろね。しかしまあ、あまりに不条理や不合理を罷り通しすぎたせいで国際的にはすっかり没落国家だよ。


 警察組織にもいわれる事だけど、末端の刑事なんかはしっかりと正義感や倫理観を保とうとしても、上から命令が来るとどうしようもない。ありえないような隠蔽工作なんかに望まず加担する事になる。良心を殺されてしまうから、警察を去る人間もまた多い。精神崩壊しちゃうからね。今、明るみになってきてる某企業への不正捜査なんてひどいもんだよ。何の罪もない人が逮捕起訴されて、そのうちのお一人はガン治療さえ受けさせてもらえず、そのまま亡くなってしまったんだからね。あり得ない。

 

 自民もジャニーズも宝塚も、今の吉本興業も、今まで告発は数々あったんだよ。それをもみ消し続けてきただけで。だからさらにあぐらをかく。そして、そういう奴らはより強固に結びついていく。特に吉本興業なんかは顕著だけど、政府との結びつきが非常に強い。お茶の間に馴染みにある芸人に、政府をヨイショ肯定させるためにね。そうしたら無防備にテレビを見てる人たちが洗脳されてくから。まあ、古くから使わてきた手だよ。巨大な宗教を取り込もうとするのと同じで。


 まあしかし、司法も経済も、ちまたの治安も、なんかもうグチャグチャで、小さな子供とかを見てると可哀想で仕方がないよ。多くの善良な国民は真面目で働き者なんだけど、支配層が腐ってるから国民の頑張りを帳消しにしてしまうからね。そして性根の腐った奴がそんな支配層に媚びへつらって、なんとか自分だけは良い思いをしようとするんだよ。自浄作用が極めて働きにくい状況にこの国はあるね。


 何か大きな事が起こって、この腐敗状況を変えざるを得ない状況になるような気もするけど未来はわからんもんね。わかってるのは、そんな時がもし来て腐敗体制が崩壊したら、それまですり寄ってた連中は平気な顔で「こ、こんな不正が行われていなたなんて知らなかったのですね。知らずに参加していたのですね。仲間と思われれしまうのは心外なのですね」と言い放つ事だよ。あー恥知らずのクソってやだわ。

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