第2話非日常
来てしまった遂に来てしまった。
6月4日 午前9:00訓練場にて「整列!これより機械兵の訓練を始める。お前たちも知っているだろうが現在の前線は崩壊の一歩手前だ。時間は無いお前たちを早く前線で戦えるようにより厳しく訓練を実施する。その前に通達事項がある。」俺は唖然とした一カ月で最前線であ硫黄島近海での戦力低下オメガは巨大無人空母の建造、情報解析班の情報によると大攻勢まであと半年を切ったそれまでに部隊の強化、部隊の拡大か新たな機体の建造、そしてオメガ基地もとい巨大空母の破壊、それが昨日で通達された情報だった。そして教官は何か覚悟をした口調で話し始めた。「ここに居る者たちはこの戦争が終わるころには半分以上が死んでいるだろう。だから覚悟をしてくれ後戻りするならここが最後だ、これ以上進むと後戻りができなくなるぞ。」そんなことを言い出した。後ろの列や前の列が騒がしなっていた。そんな時、「総員静まれ!」との声が訓練場に響きはたった。その声とともに全員の背筋が伸びた、「お前たちの気持ちも分かるだが、それが戦争だ。死にたくないものは今すぐ引き返せこれが最後。帰るものは立ち去れ。」その言葉の後に8人ほど去っていた。「総員敬中!これより操縦訓練を行う、まず機械兵は操縦の際にパイロットに途轍もないGがかかる、訓練もせずに乗ると圧力により、内臓に圧力がかかり体内からはじけ飛んで死に至る。初めは戦闘機に乗って体にかかるGに慣れてもらう。初めは九一式その後順に速度の遅い機体に乗っていき最終的に桜花に乗ってらうその後、機械兵に乗ってそのGに慣れてもらう。その過程が終わりしだい空中での模擬戦に移行する。説明は以上だ。質問のあるものはいるか。」その言葉と同時に隣のやつ腕が上がる「そこ何か質問があるのか」「はい、大攻勢までに時間がないと言っていましたが我々の訓練はそれまでに終わるのでしょうか」その言葉に教官は顔を暗くし重々し口を開いた「はっきり言おう間に合わない。良くて少し戦闘ができるぐらいだ。」その言葉に皆が俯き一つの結論に至った、それは新機体建造と新たな部隊の編成までの時間稼ぎ、そのために死んで来いといった感じだろうか。まさしく後戻りのできないあの世への片道切符、教官が言っていたことが本当に現実味を帯びていた。『後戻りはできない』あの言葉はそうゆうことだったのかと今更納得がいった。戦争が終わっても上は我々に又死んで来いと命令するのだろう。「やはり変わらんな」そんなことを小声で吐き捨てた。「今日の訓練はこれで終了だ各員速やかに兵舎へ戻るように」訓練が終わったのは夕焼けが沈むころだった。兵舎の広間で同期の八須と話をしていた。「本当に間に合うのか、そもそも本当に勝てるのかオメガは半年で機械兵を300万機製造する。そんな怪物たちにどうやって勝つのか気になるがな。なぁ俺たちは明日生きているのか。」そう言った、同期の八須はとても生きてはいけないような空気を醸し出した。「あぁそうだな、けどまぁどのみち俺たちは死ぬさこの戦争が終わっても人間結局は死ぬ、死ぬために人は明日へと歩く」「河井お前は達観しているな。だがな、俺は何かを残したい自分が生きた証をのこしたいんだ!」怒号のように叫んだ八須の声は兵舎の奥まで響き渡った。「生きた証か、そんなもの俺たちの死んだ後に後世の人が勝手に決める事だ、だが生きる理由はこれから探していけばいい」そんな話をしていた時に警報ブザー鳴り響いた。「今待機している、部隊は作戦準備室に集合してください。」何事だと、兵舎がざわついた。そんなところに慌てていたのであろう、教官が声をかけてきた。「お前たちもすぐに作戦準備室に行け」教官は走り去っていった。
作戦準備室にて
「総員敬中、笠木大佐より作戦の説明をしていただく、それでは笠木大佐お願いします。」映写機にから作戦地図が映し出された。「先ほどオメガの異常行動が確認された、敵母艦から敵機約2000機が発艦したそのうちの300機が我が国側に向かっているこれを分断し各個撃破していく、本作戦は今後の防衛作戦の教材になる、そのため本作戦に失敗は許されない、総員決死の覚悟で作戦にかかるように。以上」「総員敬中、笠木大佐に敬礼」「これをもって作戦説明を終わる、総員準備にかかれ」それと同時に全員が準備のため動き出した。教官のもとに集合した、「お前たちは作戦室で作戦の見学してこい」基地から機械兵が発艦していった。
帝国機械海兵 カニ食いたい @konnsty
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