第2話

その日の夜、私はとある夢を見ていた。


「はい、あ~ん♪どう?おいしい?」


「うん、めちゃくちゃおいしいよ!」


どうやら夢の中の私は今、恋人に料理を作って貰ってあ~んされているらしい。


最高じゃん!


「えへへ、良かった♪実はその料理の中に私の体液を入れてたんだけど、口に合ったみたいだね」


「へぇ~、そうなんだ!嬉しいなぁ~!」


普通の人だったらそんなことを言われると気持ち悪く思ってしまうかもしれないけど、私にとっては単なるご褒美にしか感じない。


ヤンデレな恋人の定番みたいなことをしてくれるその夢の中の恋人は、まさに私の理想の恋人だ。


こんな人が現実の恋人になってくれるのなら、もう一生監禁されたって良いかもしれない……。


「ねぇ、その料理にはどんな体液が入ってたの?」


「う~んとね、それは秘密♪」


「え~、どうしてよ」


「だって秘密にしておかないと、料理の楽しみが減っちゃうでしょ?」


「確かに!」


そんな他愛もない?会話をする夢。

だけどそんな幸せな時間はすぐに過ぎ去っていく……。




そして私は目を覚ました……。


(はぁ~、最高の夢だったなぁ~)


私は今日見ていた夢の余韻に浸る。


こんな最高な夢滅多に見ることが出来ないからね!

しっかり噛みしめておかないと……。


そしてある程度時間は経ってから、私はある一つの事を決意する。


(よし、決めた!やっぱり夢を諦めることなんて出来ない!全世界を探し回ってでも絶対にヤンデレで可愛い人を見つけて恋人にして見せる!)


あんな夢を見て自分の願望を諦めることなんて出来るわけないじゃん!


逆にあの夢を見せられて自分の夢を諦めることができる人っているの?


もし諦められるならその程度の思いだったんだろうね。


とりあえず旅に出る準備をしよう!

幸い、お金と魔法の技術はあるから旅に出たとしても全然大丈夫だろうしね!





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ヤンデレな恋人を作るために旅に出たら、何故か関わる人がドンドンヤンデレになっているようです!? ハゲダチ @daiaqua

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