第3話

お冷やでぇーす。

若々しい声がはっきりと響く。

わお、とびっくりした。そこには

金髪のガングロギャルが氷の入った水をプレートに乗せて立っている。

お手元失礼しまーす。

晴海と僕の前にお冷やを置いた。

かわいー!

晴海のテンションが上がる。

たぶん此のお庭のコップに花柄が入っていたのが、お店にマッチして可愛かったのだろう。実際かわいい。

いやー、ここ選んで正解。

さいっこーにかわいい!

アイドルだ。アイドルのはるみだ。

先程迄似合わないと思ってたこの女は、今ははるみの為に有る様な店といっても過言ではない。そのぐらい、なんというか、マッチしていた。

あんた、これ運んでー、

奥から店主の呼びかけが聞こえる。

きっとさっきのガングロに声をかけているのだ。はーい、とガングロの声が聞こえる。

パフェが来るのだろう。にしても、花が活けてあるパフェなんて、初耳だ。内心楽しみだな、そうも思った。ガングロの足音が聞こえる、

ホントに花行けてあるんだ〜

と晴海が言う。なんだよ、お前、疑ってたのかよ。まぁ、いい、

ガングロが机に、お冷の横にパフェをおいた。

おー、

そこにはピンクや菫色とでも言うのだろうか、儚げないろがパフェに活けてある。

思わずおちょぼ口になる。

あぁ、この花は、、

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