リアラと優理の長かった日曜日1



 ☆



 それは、まだ優理が実家暮らしだった頃。


 配信者ではなく、なりきりチャッターでもなく、ボイス投稿者でもない。当然大学デビュー(女装)もしていない。

 傘宮優理はただの一人の男(童貞)として性欲逆転世界の高校に通っていた。


「……将来の夢、か」


 学校で受け取った進路希望調査書を眺めながら、口元までマフラーを引き上げ呟く。


 高校における進路調査は"将来の夢"、だなんて可愛らしいものではない。進路希望、理系文系、大学延いては仕事。現実的に自分が何をするか、何をできるか、何をしたいのかを問われているのであって、夢を見るのは既に終わったとも言える。もしくは……これが最後のチャンスか。


「――優理、お前進路どうすんの?」

「あー……どうしようかなー」


 横から声をかけられ、曖昧に答える。

 完全に思考に没頭してしまっていたが、今は一人ではなかった。今は授業が終わって帰り支度をしている真っ最中だった。


 椅子から立ち上がり、席の傍にいた男子生徒を見る。

 色素の薄い黒髪の男子と、優理と同じ濃い黒髪の男子の二人だ。どちらも引き締まった良い身体をしている。かく言う優理も負けてはいない。


「なんだよそれー。俺は……俺もわかんねえな」

「はは。兼崎君もじゃん。蓼梨君は?」

「おれは……実家継ぐから大学は行かない」

「そっか。蓼梨君の家、農家だったもんね」

「うん。優理はどうなんだ。お前の母ちゃん、何か言っていないのか?」

「僕の家は何も……働かなくてもいいよとは言ってたけど」

「……俺の家と同じじゃねえか」

「おれは一緒に農家してくれたら嬉しいって言われてる。すごい楽しそうに言われたから……おれ、妹いるんだ」

「「それは知ってる」」


 軽薄そうで、けれど意外に義理堅い少年と、表情変化は薄いが家族想いな義理人情に厚い少年。


 この二人が、優理が高校二年の同クラスでよく話す男子生徒だった。他に男子生徒はいない。本来ならあと五人ほど男子生徒がいても良いはずなのだが、少子化と男減少と転校(アクセサリーによる女子化)のせいで気づけば他の男はいなくなっていた。


 名前をそれぞれ兼崎かねさき雄大ゆうだい蓼梨たてなし功人こうとと言う。


 クラスメイトと和やかに話しながら、優理は帰宅の途に就く。ちらちらと送られる熱視線には気づかないフリをする。いつも通りの学校だ。


 将来に悩む兼崎少年と、農家予定の蓼梨少年と別れ、優理は家に向かう。

 通っている高校からは電車で数駅とかかるため、少年二人とは早々に別れてしまった。あの二人、歩いて帰れるところに家があるのだ。


 電車に揺られながら、先ほどの話を頭で整理する。


 兼崎少年の悩みは前世の優理と同じなので、頑張れと肩を叩いて応援してあげたい。なんならアドバイスもしよう。だがそれだけ。対して蓼梨少年は……難しいか。家を継ぐのは良い判断だ。体力のある蓼梨少年に向いているとは思う。ただ……妹かぁ。


 妹。優理もよく妄想した概念である。

 しかしこの世界の妹は少し違う。父親がいない場合、ほとんどの兄妹で血の繋がりは薄くなる。何せ精子が異なるのだ。卵子は同じでも精子は違うものを使用するよう推奨されている。ただしリアル夫がいる場合は除く。


 さらには少子化と遺伝子的なあれやこれやで研究が進められ、ちゃんと検査すれば兄と妹であっても婚姻関係を結べるようになった。


 つまり、そういうことだ。


「……」


 まあ、うん。蓼梨君の妹が「お兄ちゃん好きー!」となるかどうかわからないからね。


 頭を振り、自分のことに意識を戻す。

 正直な話、優理自身の将来は既に決めていた。母親にもその旨は伝えてある。進学と、分野と、専門領域と。


 それ以外にもある程度は話した。やりたいこと、やってみたいこと、最終的に自分がどうなりたいのか。

 さすがに"漫画みたいな恋愛してイチャラブして幸せエッチで童貞捨てたいです"とまで言っていないが、夢見る乙女みたいな結婚したい、とは伝えてある。場合によってはヒモになるかもとも言ってある。これには優理の母も微妙な顔をしていた。


 考え事をしていたら、すぐに最寄り駅まで着いた。

 適度に歩き、家に着いて玄関を開けて"ただいま"と口にしようと。

 

「――優理!!」

「え、うん。ただい、ま?」

「大丈夫だった!?」

「いやうん。平気だったけど……」


 帰って早々、ばたばたと母親が駆け寄って抱きしめてくる。

 そっと押し避け、くるっと回って平気アピールをする。そこまでやって、ようやく表情を心配から安堵に変える。相変わらず心配性な母だ。


「どうしたの?近くで事件でもあったの?」

「ううん。近所では何もなかったわ。……けど、家ではあったわ」

「家では……?」


 家に上がり、手洗いうがいを済ませてリビングへ行く。

 詳しい話を聞くと、溜め息を吐きながらも教えてくれた。


 母親によれば、何度も家に電話があったらしい。あと訪問も。

 その相手が誰も彼も自称"お子さんの家族"であり、姉や妹、叔母を名乗る女性たちであった。


 何故そんなことが起きたのか。簡潔に、優理の情報がどこからか漏れたからである。優理は十七歳の時点で積極的な精子提供を進めており、健全な精子能を持つことを知られてしまったのだろう、というのが母親の相談相手――収精官、朔瀬・C・リアラの見解だった。


 目的は色々だ。

 若い男の確保、結婚、性欲処理、国の支援相乗り、精子の奪取等。挙げればキリはない。


 とにかく、健全な精子能を持つ若い男と縁を作っておいて損はないと思った短慮な人間ばかりなのは事実である。中には危険な相手も混じっているため安心できない。

 そんな状況なので、優理の母はひどく息子のことを心配していた。


「……どうしよう」

「……ごめんね、お母さん不甲斐なくて」

「いやお母さんは悪くないよ。……えっと、朔瀬さんだったよね。朔瀬さんは、今どうしてるの?」


 名前だけは聞いたことのある相手だ。直接のやり取りは母親が熟しているので、優理に面識はない。


 国家公務員。二十五歳。幹部候補。美人。黒髪。省庁勤め。


 ある程度聞いた情報だけでも、頗る優秀な人間とわかる。

 美人な黒髪お姉さんとか、それだけでもう優秀に決まっているじゃないか。

 優理の意味不明な基準はさておき、朔瀬が優秀なのは事実だった。


 現に今この瞬間も、全精力を優理のプライバシー保護に注いでいた。

 既に流出元の特定は済ませ、優理家に電話をかけた相手への通達・連絡も行っている。少ない人員をフルに活用して指揮を執っているのが朔瀬だった。


 監視カメラの映像から訪問者を割り出し、現在も電話をかけようとしてきている相手には逆探知をかけ国から連絡を入れる。さらにはネットで"傘宮優理"の関連情報を検索しようとしている人間も片っ端から調査リストに挙げ、別の機関に連絡を入れ細かな調査を頼む。


 やることは多く、冷や汗だらだらに全力で優理の敵を叩き潰しに動いていた。


「わからないの。電話したんだけど、忙しいみたいで繋がらなくて……。さっき向こうから掛けてくれたんだけど……どうなの?こういうの繋がらないものなの?」

「向こうが忙しいなら繋がらないと思うよ。……でもそっか。健康な男が情報漏れると、本当に家族増えるんだ……」


 よくわからない発言に思えるが、事実だった。


 前に学校かネットか、どこかで見聞きした情報だ。

 男性の少ないこの世界では、健康で適切な性機能・精子能を持つ若い男性に何かと便宜が図られる。無論そのためには日々の運動と食事に加え、精子の提供が必須とされる。


 しかし、ただ健全な性機能・精子能があれば良いというわけでもない。

 国の定めた基準の一種に"月の射精回数二十一回以上"とある。どこかで聞いたことのある基準だが、たぶんそれとは違う意味でちゃんと理由付けがされている。詳しくは知らない。


 優理は最初これを聞いた時、頭おかしいんじゃないかと思った。

 せっせと運動して、筋トレして、食事して、身体作って。食事はともかく、ストレッチや筋トレの時点で面倒なのに、そこに毎月二十一以上の射精とか信じられない。


 そりゃ性欲はある。けど毎日射精するほどじゃない。というか、仕事――は前世の話だが、学校行って帰って来て食事や運動や風呂で一日は終わりだ。

 三日休めば性欲も湧くので、平日はやたら元気な時だけするに限る。そうでないと疲労が翌日まで続いて集中力もあったもんじゃない。


 週末に一日数回するとして、換算すれば月に十回程度か。これを約二倍にしろと言うのか。


「……」


 まあ割と余裕だった。仕事より学校楽だし。同級生ってエッチだもんね。二十一回、余裕です。


 話は戻るが、きちんと数値として未来に貢献できていると判断された男性には多くの便宜が図られる。

 例えばそれは、住居の斡旋であったり無料の健康診断であったり多種施設の自由利用であったり。有名なのは割券・クーポン券の類だろう。国が支援する企業の施設を格安で利用できたりもする。要するに超格安旅行だ。控え目に言って最高である。


 他にも手厚い仕事の斡旋であったり、性に関わる施設の完全無料権だったりと色々挙げられる。


 そうした多種利益を得られる代わりに、個人情報が流出した際は家族が増える。

 恩恵にあやかろうと、人は人を騙そうとする。姉妹叔母従姉妹、さらには幼馴染。あらゆる手を使って男に近づこうとする女たちがいる。世界は変わっても、悪いことを考える人間は変わらずいる。悲しい世の中だ。


 寝支度を進めながら朔瀬からの連絡を待つ。

 食事、運動、風呂、勉強、ゲームと……言うほどやることはないか。大体ごろごろして過ごしている。このだらけた時間が好きだ。


 だらだらのんびりと、なんでもない日常に身を浸す。


 結局その日は電話がなく、翌朝の七時頃に連絡が来た。

 優理は朝食中。電話先の声は微かにしか聞こえない。母親の相槌だけでわかることは少ない。数分話して、受話器を置いた母が困惑した様子で振り向く。


「お母さん?」

「……優理、よくわからなかったわ」

「ええ……」

「うーん……一応、解決はしたらしいの」

「あ、そうなんだ。ならよかったじゃん」

「そうなんだけど……自称家族は皆逮捕するらしいの」

「え」

「逮捕?通告?朔瀬ちゃんも疲れていたみたいで、あんまり呂律回っていなかったわ。珍しい」

「もしかして寝ずに対応してくれたのかな」

「そうかも?わからないわ。けど……今日はもう普通に過ごしていいって」

「そっかー。じゃあいつも通り学校行けばいいんだね。お母さんも仕事?」

「うん。今日は仕事よ。優理……一人で大丈夫?」

「あはは、平気平気。もう十七だよ。余裕余裕」

「……そういうところが心配なのに」

「ま、まあ気にしないで仕事行ってきてよ。僕も学校行くから」

「うん」


 心配の気色が強い母に笑いかけ、身支度を済ませていく。


 母親と同じで状況の理解はできていないが、とりあえず朔瀬がすごい頑張って対処してくれたのだとはわかった。

 所謂あれだ。重大なバグやエラーが起きて、緊急メンテナンスを夜通し行って朝には不具合解決させた運営、みたいな。言うまでもなく前世のスマホゲームについての話である。


 制服に着替え、玄関で伸びをして少しだけ警戒しながら外に行く。

 十二月の冷たい空気が頬を撫でて家に入り込む。普段と変わらず、寒々しいが見知った空気、景観だった。


 振り返り、まだまだ心配そうな母親に手を振って外に出る。


「いってきます。お母さん、朔瀬さんには僕からもありがとうって伝えておいてよ」

「うん。伝えておくわ。優理、気をつけてね。いってらっしゃい」


 再度手を振り、そそくさと歩いていく。

 今日も良い天気だ。冬晴れの綺麗な青空。


 あまり実感はないが、きっと朔瀬さんはものすごい頑張ってくれたのだろう。いつか直接お礼を言えたらいいな。……別に、綺麗なお姉さん(暫定)とお近づきになりたいとか不純な動機は…………あるか。あるな。あったわ。やっぱ性欲ってだめだ。あらゆる動機が淀んで行く……いやでも、一概に性欲悪しと言うのも間違っている。だって生存本能的なあれだし。つまり僕がまだ見ぬお姉さんに期待するのも間違いじゃない。答えが出た。


「……未来は明るいぜ」


 ニヒルに笑って呟く優理は完全に不審者だったが、その未来が当人の思う数百倍はおかしな方向に進むとは、いかに前世持ちの優理であっても一切予期していなかった。



 ☆



「……」


 目が覚めた。朝だ。

 懐かしい夢を見ていた。まだ高校生だった頃の、若かりし配信者となる前の自分。


 あれから多くのことがあった。配信とかエロボイスとかチャットとか女装とか。他にも朔瀬と面識を得て話すようになったり、いろんな女性と話すようになったりもした。


「……朔瀬さんか」


 そりゃあまあ、デートも楽しみにしてしまうかと思う。

 以前の礼は初対面で伝えたが、その後も精子バンクのことだったり生活の面だったりで何度も世話になった。信用もしているし信頼もしている。

 告白されたら即座にOKを出す自信がある。


 こんなにも信じられる人に出会ったのは初めて……前世含め、初かもしれない。無論、家族は除いて。


「……起きるかー」


 我ながら色々面倒なやつだなぁと苦笑しながら、のろのろ起き上がって朝支度に取りかかる。

 

 顔を洗って、着替えて、食事を用意して。

 今日の朝食は目玉焼きと作り置きのボロネーゼ味風野菜炒めだ。お昼に備えて量は少なめにしておく。

 パスタソースにパスタを入れずソースだけ使う邪道である。だがうまい。米が進む。うまければそれでいい。


 朝食を終え、歯磨きを終え、身だしなみを整え、今日の準備は完了だ。

 時計を見れば今の時刻は朝の八時。家を出るには少し早すぎるか。


 携帯を開き、連絡が来ていないかだけ確認する。通知はなく、それでも開いたのは朔瀬とのやり取り履歴だった。




< 朔瀬さん ✉ ☏ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【2028年10月7日(土)】


朔瀬さん。明日は楽しみ

ですね。男として外食す

るなんて久しぶり過ぎて

、かなり楽しみです。

【既読 10:05】



私も楽しみです。

優理君が喜んでくれて何

よりです。優理君、お寿

司は何を頼みたいですか

【10:32】



えー、あんまり高いお寿

司食べたことないのでわ

かりませんが、今回行く

お店ってどんなものある

んですか?

【既読 10:35】



ふふ、回転寿司のチェー

ン店と同じように思って

くださっていいですよ。

頼めばなんでも作ってく

れます。

【10:37】



おお、そうなんですね。

なら現地に行くまでに考

えておきます。

僕が何頼むか、当ててみ

てください。僕も朔瀬さ

んの好きなネタ考えてみ

ます。

【既読 10:42】



わかりました。私も本気

で考えてみます。

優理君の好み、当ててみ

せましょう。当たったら

景品をください。

【10:55】



景品ですか……。やる気

満々ですね。いいですよ

。僕も当てたら朔瀬さん

から景品もらうので。

プレゼント交換っぽいや

つで行きましょうか!

【既読 11:23】



――――――――。


――――――。


――――。



【メッセージを送信】―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 それなりにやり取りが続き、昨日の夜十八時ほどで終わっていた。

 最後は朔瀬から、"明日はよろしくお願いします"と来ていた。


 携帯を閉じ、いろんな高揚感で満ちた心のままベッドに転がる。


「……恋する乙女かよ、僕は」


 ぼやきつつも、仕方ないかと自身を肯定する。

 この際、女性と食事に行くこと自体は置いておこう。嬉しく楽しく緊張するが、それはいい。相手が朔瀬さんと言うのも今は置いておく。考えたってしょうがない。デート前から疲れていたら本末転倒だ。


 それよりも、優理は男として出かけること自体が楽しみだった。

 もちろん五感誤認アクセサリーは付けていく。これは必須アイテムだ。


 けど、ウィッグはしない。女装もしない。化粧もしない。

 由梨ではなく、優理として出かけるのだ。


 ウィッグなしだとまともに買い物すらしていなかった最近。いったい何日振りの外出なのだろう。それもちょっとした買い物や散歩ではなく、人通りの多い人目のある外食だ。


 意識して優理で出かけてこなかったわけではない。

 だが、由梨の方が何かと便利だったのだ。誤認アクセサリーだって万能ではない。バレる時はバレるし、優理としての自分が人目に晒されるのは避けたい。

 それなら最初からウィッグ付けて軽く化粧して女装した方がいい。


 それがまさか、こうして素の自分を大っぴらに広げて外へ出かけていいだなんて……。男としての自分を普通に受け入れてくれる寿司屋があるとは思わなかった。客も店員も見て見ぬふりをしてくれる、ドラマや映画の中のようなお店なのだろう。


 たぶん高級店だ。俗に言う、回らない寿司屋というやつ。


 世の中、男であっても普通に外食している人はしている。

 ただ優理が好奇の目で見られるのを苦手としており、物事をマイナスにばかり考える質なだけである。


 話しかけられたり、勝手に相席されたり、写真撮られたり、音声録られたり、後つけられたり。

 生まれ変わってもマイナス思考な男だった。


「……寿司か」


 朔瀬の好みを考えつつ起き上がり、時間まで家事をしておく。

 炊事洗濯、掃除買い物SNSチェックと、昨日サボって寝てしまった分やることは色々ある。

 数時間など、あっという間に過ぎてしまった。




――Tips――


「月二十一回以上の射精」

普遍世界では前立腺がんの発症率が低減すると調査結果があり、それは性欲逆転世界でも変わらない。加えて、性欲逆転世界では月に二十一回以上の射精を行う男性には"性機能良好"と認定が授けられる。ただの称号ではなく、実利も高いため義務射精を行い、国に精子を提供する男性も多い。しかし二十一回に達する男性は限られている。

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