第4話:ふ〜ちゃん。

しんちゃんが我が家に来る、ずっと前に一匹のネコちゃんが

我が家にやってきました。


ちゃまちゃんが失踪して以来、我が家の家の空気が変わりました。

ちゃまのニャ〜って声が聞こえないんです。

しばらくは寂しくてしょうがなかったのです。


こんな寂しい思いをするならいっそネコちゃんなんか飼わないほうが

いいのかもって思ったものです。


でもいないとずっ〜と寂しいんです。

その寂しさを埋めるために保護ネコちゃんを探しました。

で我が家にまた新しいネコちゃんがやってきました。


名前は「ふ〜ちゃん」

女の子です。

柴ネコちゃんでした。

気位が高い子でね、自分が気にいらないと僕たち夫婦にも近づいてこない。

ツンデレネコちゃんだし、やんちゃでもありました。


ふ〜ちゃんは女の子でしたけど、歳頃になると外に出たがりましたね。

でもビビリだからすぐに帰って来るんです。


よそのネコちゃんがいても警戒して近寄らなかったですね。

喧嘩は嫌いだったので、よそ様のネコちゃんを見かけるとすぐに逃げて

帰って来ました。


それからふ〜ちゃんが、おばあちゃんになってから我が家にしんちゃんが

やって来ることになります。

よく考えるとなんだか我が家はしんちゃんを中心に回ってるみたいです。


しんちゃんと仲が悪かったらどうしようって心配しましたが、ふ〜ちゃんは

まだ幼かくて怖いもの知らずだったしんちゃんを、ちゃんと受け入れました。


よくふたりで同じ布団で一緒に寝てることが多かったです。

それでもふ〜ちゃんは自分の生活感を崩すことなく気高く気品に満ち溢れて

いて病気で天国に召されるまで凛とした素敵なネコちゃんでした。


今はエトワールってペット専門のお墓で静かに眠ってます。

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