第4話

 目が覚めると、部屋に太陽の光が差し込んでいた。

 この部屋は南向き。日が差し込んでいるということは午後であるということ。


 枕元に置いてあるスマホをまだぼんやりとしている頭で探す。


「……まじかよぉ」


 ディスプレイに表示された数字は13:32だった。


 今日は15時から授業がある。

 急いで支度をしなきゃ。でも、気分のらないな。


「さぼるか」


 なんて堕落した答えが頭に浮かんだが、今日は小テストがあった気がする。


 けだるい体を起き上がらせて、のろのろと冷蔵庫を求めて歩く。

 昨日の朝に残したおにぎりと果物があったので、無心でかぶりついた。



 変わらず授業を受けた。

 その内容が頭に残っているかと言われるとそうでもないけど。


 ああ、痛いな。


 ちがう。痛くなんかない。

 気のせい。気のせいよ、きっと。

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