楽しそうな瀬伶菜
オレたちは、音楽以外にも新しいゲームのキャラクター作成とかさまざまなことをこなしている。
どんどん稼げるのもそうなんだけど、なんか自分たちの考えたキャラクターが人気になったりしてさまざまなところで活躍しているのをみると、自分たちの子どもかのように気持ちがほっこりとしてしまう。
オレたちは、大学が休みの日は音楽制作をして一緒に過ごす。
で、今日も午前十時から開始ねって約束しているんだけど、早くに目が覚めてしまったから、防音室に行って先に制作しようかなと思っていたら…
あれっ…、瀬伶菜?
なんと瀬伶菜は、自主トレをしていた。
お互い、いつでも出入りできるように合鍵を持っているんだけど、まさか瀬伶菜がこんなにも本気で頑張っていたなんて、正直びっくりだった。
「あ、ごめん。部屋借りてた」
オレに気づいた瀬伶菜がオレの制作の邪魔になると思い、一度退散しようとしていた。
「ううん。オレこそ邪魔しちゃったかな。」
と戻ろうとすると瀬伶菜は、
「いて、きいて欲しいな。」
と真っ直ぐオレをみていうからオレは思わず、
「ずっといるよ。」
っていいたくなっちゃったじゃん‼︎
まぁ、一度フラれてるし…そんなこと言ったら瀬伶菜を困らせるだけだから言わないけどさ…。
なので、オレは黙って座り瀬伶菜のうたをきいた。
で、うたい終わった瀬伶菜。
「上手いよ‼︎やっぱりすごいなー」
と大絶賛するとなぜか瀬伶菜は、オレの目の前に座りオレをじっとみた。
⁉︎
あれ?
オレは…なんかいけないことを言ってしまったのだろうか?
え…?
なんかずっと黙ってこっち見入られると…ね?
えっとー…
「んっ⁉︎何?」
と、思い切って瀬伶菜に聞いてみた。
お説教されるのか?…と内心ビクビクしていた。
すると、
「ふふ」
と笑うだけだった。
えぇ⁉︎
なんだったんですかーー⁉︎
よくわからなかったけど、まぁ瀬伶菜が楽しそうならいっか!と二人で曲つくりに没頭したのでありました。
休みの日は、こんな感じなんだけど…大学では、もう大人気の瀬伶菜。
前髪長くして、オレと手繋いでたあの日が懐かしいと思う。
こんなに有名になっちゃうと、さすがに手とか繋げない…。
というか、繋いでいる時間がないとでも言おうか…。
ひっきりなしに、デートのお誘いやら…飲みのお誘い…卒業間近なのにサークルのお誘いなどでひっぱりだこ状態だ。
そんな瀬伶菜にとある男性が話しかけた。
…ついに現れた大学で一番有名な美男子登場‼︎
続く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます