徳を積む
どうしたものかと悩みつつも、絵の制作は順調に進んでいます。
なんなら…順調すぎるのでは?と、少し不安になるくらい順調だ。
少し心配になり、とりあえずゴミ拾いなどをして徳を積んだ。
幸せは、与えられてばかりでは…なんか不安になるから。
なので困っている人がいたらオレは率先して手を差し伸べるのだ。
大学では、なにかとはじめてで戸惑うことも多い。
だからオレは、アンテナをピーンとはり困っている人は、いないかなっ⁇とよく周囲を気にするようになった。
すると…結構困ってる人とかいるよね。
あと、困ってなくてもさりげなくドアあけのサポートとかすると、なんかいい気分になる。
にっこり
「どうぞ」
っていうと
「どうも」
ってにっこり返しされたりして心もほっこりする。
やっぱりいいことするっていいなぁ〜。
そんなほっこりな日常を送っていると、なんと!なんと‼︎
なぜか…
告白をされましたっ‼︎
マジかー‼︎
お気持ちは、とても嬉しかった。
…でも、オレには好きな人が…
オレは幼馴染の瀬伶菜が好きなんです。なんて言えるわけもなく…
「ごめんなさい。オレ…付き合うイコール結婚なので…あと、もうその相手がいるんです。だからほんとにごめんなさい。」
と心からお詫びを申し上げた。
…その次の日なぜか…なぜか、やたらと瀬伶菜がオレに近い。
大学は、一緒だけど…にしてもオレにべったりな瀬伶菜。
コワイ夢でもみたのかな?
⁇
どうしたのだろうか?
いつもは、極力他人のふりをして人間から距離を置いております。というスタンスの瀬伶菜がまさかのオレの隣にちょこんと座っているじゃございませんかっ‼︎
「せ、瀬伶菜?どうした?」
「え?寒いから隣にいるだけ…」
あー…なるほど。寒いのか。
「なら、オレの上着きなよ。」
と一枚脱ごうとしたら瀬伶菜は、オレの手をガシッとつかみ、
「脱がなくて大丈夫!そのかわり…直接温もりを感じたい」
と、スッと手を差し出してきましたよ⁉︎
えっ⁉︎
手⁉︎
…んっ⁇
「なっ…んっ?えっ?」
戸惑うオレに容赦なく手を握ってきた瀬伶菜。
…こ、コレは一体…?
よくわからないまま、手を繋いでいるオレたち。
瀬伶菜は…どういう気持ちでオレと手を繋いでいるのだろうか…?
やっぱり…ただ暖をとっているだけだろう…ね。でも、それでもオレは嬉しかった。
続く。
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