学校の図書室で手にとったファンタジー小説のわくわく感

とても読みやすく引き込まれる導入でおもしろいです!

序盤、ザダルの街の人々がガヤガヤと登場するのではなく、絞ることで覚える人物や情景がはっきりしていてすっと印象に残りました。

教会を抜け出すダイスに一度失敗したのを「罪悪感からちょっと痛みを感じた」に描写することでPCのキャラ個性をさりげなく表現されていたのが個人的に好きです

幼馴染とのちゃんばらも、ひっさつわざで技能値に+されるところも、微笑ましいながら当人同士の真剣さとRPGのチュートリアル感があって読んでて楽しかったです

6年後に舞台が移ったあとも、別れと新たなはじまりに、今後の行く末がどうなるのか、と一つの読み物として続きを楽しみにしているのと、これはTRPGシナリオのリプレイだからPL=自分が選択していくのか…とプレイしてみたさの両方の気持ちが混在してます

実をいうと、事前情報なしで歴史系のオリジナルファンタジーの物語に触れるということ自体が久しくなかったので少し緊張してました
ですがいざ読み始めると、なんというんでしょうか、学生の頃に図書室にあったファンタジー小説を手にとったときの懐かしさと読みすすめる楽しさを思い出しました

ザダルの黄昏、導入の3話で物語の輪郭がしっかりあります。
このリプレイの物語がどこへ向かうのか、楽しみに続きを待ってます。