第4話
時折馬を降り地形の確認、馬での行動などを逐一記録してゆく。ある程度の地形を把握し村へと向かう。
村にたどり着いたとき
「む、予想以上に荒れているな・・・・・・」
「あ、あんたら何者だ?
一人の若者が叫ぶ。
「ああ、驚かせて済まぬ。我々は六角家の者だ。何かあったのか?」
「六角の・・・・・・。六角の方ならば村の娘達を取り返して欲しいだ」
「あ~、誰から奪い返せば良いのかな」
「今日の昼、
悔しそうな表情の若者。そしてその後ろで油断無く動かない数名。完全に
「そうか・・・・・・分かった、引き受けよう。その代わりと言ってはなんだが、この一帯の土地の事を後で教えて欲しい」
「おい、
「で、
やる気満々の
「
詳しく聞くと、最近この先の山の谷に住み着いたそうで近隣の村も被害を被っているようだ。何とか退治しようと人を雇ったりしたそうだがそれっきり戻ってこなかったりで、近々六角の居城のある観音寺へと
「うむ、とりあえず様子を見てくる。今日中に始末できそうなら何とかしてみよう。ただ・・・・・・、娘達の無事は保証出来ぬが良いか?」
「ということだが。良いよな?」
にこりと笑う
「どうせ言っても聞かぬだろう? 良いよ、やってやるさ。
その代わり相手が二拾を越えていたら地形次第で引くからな。そこは譲れん」
「ああ、分かった。我々も命が惜しいからな」
「悪いがそれは断らせて貰う。申し訳ないが足手まといだ」
「では、行ってくるがくれぐれも我々の後を追わぬようにな」
一人の老婆だ。
「お侍様。この先の
「
「その
老婆の説明に
「ご老、感謝する。気をつけて行くことにする」
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「どう思う?
馬を軽く走らせながら
「そうだな、
暴れ、人に害をなす
「ふぅむ。
馬から降り、腰を落として手を合わせた。
(どうぞ、村人の救出が上手くいきますように・・・・・・。
少しの刻参ると二人は再び馬に乗って目的地に向かい走り出した。
暫く走ると山に近づいた。馬で入れそうな場所が山の中へ続いている。
「馬は少し離れた所に置いておこう」
二人は山道から少し離れた場所、山に少し入った場所に馬を括り付けた。それほど
「さて、このまま山の中を突っ切って山道沿いに進むか」
「そうか、それで斬るんだよな。楽しみにしているぞ」
二人は互いの武器を確認するとゆっくりとなるべく音を立てないように山道へ向かいながら山の奥へと歩き出した。
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