僕の両親

僕はなぜ王子として育てられていたかを知った。

魔王、傷跡、記憶・・・・・・・・・・初めて聞いたことがありすぎて、驚いてしまった。


確かに人の記憶を勝手にいじるのはよくないだろう。

でも両親のそれは僕のことを想ってやったことだ。

だから・・・・・・・・・・・


「頭を上げてください、父上、母上。僕は怒っていません、むしろその・・・・・感謝しかないです。僕を脅威から守るために記憶をすり替えてくれてありがとう。僕のことを気遣って傷跡を隠してくれてありがとう。僕を今日まで育ててくれてありがとう。」


父上と母上は涙を流していた。


「そ・・(グスッ)そんなの・・・当り前よ(グスッ)、あなたは私たちの愛する子供(グスッ)、大切な家族なんだから・・・・・・・。」


家族、その言葉を聞くと僕の胸は熱くなった。

あぁやっぱりこの家に生まれてよかった・・・・・・・・・




















「俺、ほとんどセリフなくない?」









ボソッと父上の言葉が聞こえた。

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