変人の魔窟‥‥じゃなくて変態の魔窟かなぁ
「おい!てめーらうるせぇぞ!」
研究員が乱闘をはじめ騒がしくなっていた時、研究室の奥にあった扉から一人の口の悪い少女が現れた。
彼女はシオン・ディ・ウイリアム僕のいとこだ。
いとこと言っても僕と彼女の歳は二十歳以上離れてるけどね。
彼女の恐ろしいところは成人しているはずなのに少女にしか見えないこと。
ちなみにそのことを本人に言うと死ぬほど怒られる。
可愛いいと言われるのも大嫌いみたい。
「……今日もシオン室長はかわいらしいな~」
その言葉が発せられた瞬間、乱闘を始めていた研究員達はすぐに静かになった。
「てめぇか、可愛いだなんて言った奴はぁ!」
ガシッ、シオンが一人の研究員の胸ぐらをつかんだ。
ひぃ!怖すぎる!!
「かわいいじゃなくて、美人だろうが!!このボケがぁ!!」
「ありがとうございます!もっと罵ってください!!」
例の禁句ワードを言ってしまった研究員は謝るどころかシオンにお礼を言ってた。
「いいなぁ~」
「私も罵ってほしい。」
「うらやましぃ~。」
周りを見るとほかの研究員の人たちは怒られている人をみてうらやましがっている。
これがなかったらもうちょっと付き合いやすい人達なんだけどね。
まぁ、いい人達ではあるけど。
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