暇を持て余す僕「よし、探検しよう!」

うーん、夜になるまで暇だな~

そうだ!城の探検に行こう!

最初は厨房に行こうかな。

えーと、ここの階段を下に行くんだよね。

「あれ、レイ王子じゃないですか。どうしたんですか?」

僕が階段を下りようとしたら緑髪の青年から引き止められた。

彼の名前はロイド・ヴァリュー優秀な文官だ。

優秀すぎて周りからの妬みがすごいらしい。

うわさに聞いた話では彼の作業机に水をばらまかれたり、椅子に刃物を置かれていたりと、色々すごいことをやられているらしい。

「えっと僕は厨房に行こうかと思って。あなたは?」

「あぁ、私ですか?私は嫌がらせをされた腹いせに奴らをボコボコにしようと作業室に向かっているところです。(ニッコリ)」

みんな聞いた?

このセリフ。

普通の人が言ってもそんなに怖くないけど、彼が言うと迫力が違う。

彼はやると言ったら、死んでもやる人だし、目が笑ってないもん。

いやぁ、彼を怒らせた人にはホントご愁傷様だね。

「はは…、ほどほどにね…」

僕は苦笑いをしながら階段を下りて行った。










「あれ、王子様じゃないですか。どうしたんですかこんなところで?」

厨房につくとアンナに声をかけられた。

アンナは母上に料理の腕を見込まれて下町から王宮までよばれたすごい人。

本当にアンナの料理はおいしくて初めて食べたときはほっぺが落ちるかと思った。

まぁ、落ちなかったけどね。

例えだよ、例え。

「ちょっとだけ探検しに来たんだ。」

僕がそう答えるとアンナは、ちょっと待っててください。と言って何かを取りに行った。

僕はその間厨房をうろつくことにした。

十分ぐらいうろついていると、アンナが戻ってきた。

「すみません遅くなりました。」

「全然いいけど何を取りに行ってたの?」

「探検と言ったらお菓子だと思ってお菓子を取りに行ってました。」

アンナが僕に袋に入ったお菓子を渡してくれる。

「ありがとう、アンナ!」

僕はウキウキの気分のまま厨房を後にした。










【レイがいなくなった後の厨房】

A「いやぁ、レイ王子可愛いっすね」

B「うんうん、わかる~」

C「なんかレイ王子がいるだけでその空間浄化されてません?」

F「それな!」

Ⅾ「ねぇねぇ、レイ王子のファンクラブつくらない?」

その他「「「「賛成!!」」」

ァ「会員一号は私がもらいます!誰にも譲りませんよ!」

A「いくらアンナさんでもそれはダメですよ!」

C「そうですよ!」

ァ「私に逆らうのならば≪まかない≫は無しにしますよ!」

その他「「「すいませんでしたーーーーーーーーー」」」








こうしてレイのファン第一号はアンナになった。







ァ「やったぁ!!」


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