神様ありがとうございます!本当に!!

「レイ、レイ!」

だれかが私を呼んでいる。

私が目を開けるとそこには超絶美女とイケメンがいた。

「あぁ、良かったレイ。やっと目を覚ましたわね。」

「うおおおおおお、レイくーーーーーん!」

がばっとイケメンが急に私に抱き着いてきた。

うぉ、なんだ暑苦しい。

「もうパパったら。でも本当に心配したのよ?」

そう言って私の頭をなでてくれる。

パパ?誰の?

少し疑問に思ったが頭をなでられて安心してしまい、そのまま寝てしまった。










寝ている間に前世の私と今世の僕が混ざり合い意識が統一されていった。

【寝ている間の頭の中の会話】

私「あなたは誰なの?」

僕「僕はレイ・ディ・ウイリアム、アース王国の第二皇子だよ。」

私「王族!?」

僕「そうだよ。ところで君は?」

私「私は…多分だけどあなたの前世だと思う。」

僕「へぇー、前世か。」

私「驚かないの?」

僕「うん、神さまからのお告げがあったんだ。神さまが僕の前に現れて『明日あ          

なたの中にもう一つの人格が生まれるでしょう。』って言われたから。」

私「そっか、神様はちゃんと考えてくれてたんだ。」

僕「そうだ!これからのことについて話しとかないと。」

私「これからのこと?」

僕「そう。今僕の体には二つの人格があるんだけど、普通は一つの体に一つの

人格だから今の状況はあまりよくないんだよね。」

私「ど、どうしたら…」

僕「君と僕で一つの人格になるんだ。」

私「でも、もとはあなたの体だったのに…」

僕「気にしないで。それよりも時間がないから早く!僕の手を握って!」

私「う、うん!」

私が手を取った瞬間真っ暗だった空間が、激しく光った。








はっ、何だろう長い夢を見ていた気がする。

僕は高級そうなベットで目を覚ました。

僕が転生してから三日が経った。

その間に侍女から話を聞いたりすると、どうやら僕はアース王国という国の王子様

らしい。

王族だなんて素晴らしい!

何不自由ない暮らしができる。

いやぁ、でも前世の意識を取り戻したのが本当に十歳の時でよかった。

赤ちゃんの時から記憶があったら屈辱プレイを受けるところだった。

神様ありがとうございます!本当に!!




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