第5話 欺されやすい日本人
宮本武蔵は「五輪書」で「人に欺されぬようにせよ」と述べましたが、この人とは権威のことです。
誰でも怪しい奴には注意しますが、政府とか警察と言った権威を傘に着た者に対し、人は無防備になる。「詐欺に気をつけましょう」なんて言っている奴こそ詐欺師かもしれないのです。
日本の大衆は、昔から政府・警察・マスコミに欺され続けてきました。
関東大震災では「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ」というデマ・流言を確認もせず広めた張本人は警察官たちです。明治生まれのおじいちゃんたちが言ってました。
また、佐賀純一「浅草博徒一代」新潮文庫 によると、あの地震による火事のさなか、なんと、木綿が山ほど摘まれた被服工場へ避難誘導したのも警察官です。
パニックになった何万もの人は、その警察官の誘導に従って、まるで「ハメルンの笛吹き」のねずみのように全員焼け死んだ。被服工場だけで何十万人もの死体が積み重なっていたという。
「浅草博徒一代」の主人公は「切った張った」の真剣勝負の世界に身を置いているヤクザですから、宮本武蔵やフランスの小説「三銃士」の剣士たちと同じで、自分の頭で考える習慣が身についている。警察官の指示と反対の方向へ逃げたので助かりました。
個人的にバカだとか言うのではなく、警察官というのは、マニュアル通りのことしか出来ない・自分の頭で行動しないで組織に組み込まれた。いわばロボット化された人間なので、突発的な非常事態・緊急事態の時に、なにをやったら良いのかわからない。だから、なにも考えずに、勝手なことを言い、市民を地獄へ誘導してしまう。
そして、一切、責任を取らない。
太平洋戦争中は、何万にもの民間人が、正論(戦争反対)を口にしただけで獄中で殺された。京都で遇った元警察官の話では「日本人・朝鮮人を何人殺したかわかりませんなぁ、ははは。」なんて、サラッと言ってました。日本全国の警察署で何万人もの警察官が同じことをやっていたという。
日本が統治していた当時の朝鮮では、警察官が散々「日本を守れ」「朝鮮人と仲良くするな。朝鮮人はスパイだ」なんて民間人に怒鳴っていた(私の祖父は朝鮮人を日本人と平等に扱ったという「罪」で投獄された)くせに、1945年8月15日の敗戦前には、全警察官が街から姿を消して日本へ帰国する船に乗っていたという。
公務員というのはどんなへまや犯罪をやっても、「国家賠償法では公務員に直接被害を訴えられない。」のだそうです。
税金の取り間違いなんていう普通の公務員の世界と違い、警察官というのは人を逮捕・拘束し、投獄したり命を奪うような強力な権限を行使できる公務員(公務として執行できる権限を持つ)ですから、恐ろしい。
私個人としては、中国の脅威なんて言う「虚構の外患」よりも、自分たち警察の犯罪を隠蔽する為に警察によって作り出される、多くの冤罪や犯罪の方が、はるかに恐ろしい。
身内である日本人に欺されたり殺されたりするのですから、「外国人に煽られるな」と叫んでも、詮無きことかもしれません。
2023年11月23日
V.3.1
平栗雅人
Note版 台湾有事には台湾バナナ V.3.1 @MasatoHiraguri
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