第2話 笛吹けど踊らず
独立だの戦争と騒いでいるのは台湾客家だけで、9割の台湾の人々は、根は中国人ですから、「白い猫でも黒い猫でも、ねずみを獲る猫が良い猫」と、損得勘定はしっかりしている。
ガキじゃあるまいし「台湾独立」なんていう、甘い言葉に踊らされているのは、日本の「東大バカの壁」というインテリだけ。当事者である、台湾に住む9割の人たちは「現状維持」でいいんです(戦争で儲かる人たちは別)。
中国にしても、何でもかんでも爆弾を落として引っかき回すアメリカとちがうし、まして同じ民族同士「殺し合い」などしない。
いずれ、台湾が自分から中国に靡(なび)いて来るまで、辛抱強く外交をするはずです。日本の韓流政治屋とは次元が全くちがうんですから。
10年前、私が台湾南部のある大学の寮にいたとき、兵役に就くのが嫌で、ワザと1科目単位を落として留年し、一年間、毎日朝から晩までパソコンでゲームばかりしていた4年生がいましたが、彼は客家ではなかったか。
客家の政治家たちは、口では独立だの戦争なんて叫んでいますが、彼らの息子たちは全然そんな気はない(と私は感じました)。皆さん土地持ちですから、黙っていても裕福にやっていける。日本へ行くほとんどの観光客は客家です。
台湾に古来から住む原住民から、ここ数十年で「台湾人」になった中国人に至るまで、誰も中国と戦争する気なんてない。やっても勝てないのは100パーセント事実だし、やる意味が無いのは皆わかっている。
そもそも、日中混血の鄭成功が音頭をとり当時の清と戦った以外、土地持ち同士の小競り合い程度の係争以外、国家として歴史的な戦争などしたことのない、まとまりのない地域住民的集団が「戦争」なんていうイメージを現実として持てるはずがない。
アジアで現実に戦争ができる(血の中に戦争の記憶がある)のは、ベトナム・中国・北朝鮮・日本だけ。朝鮮戦争の時、実際に北朝鮮軍と戦ったのは韓国人ではなく、アメリカ人(国連軍)と彼らを饗応した韓国人従軍慰安婦だけ。
世界興行収入1,130億円という中国映画「1950 鋼の第7中隊」が韓国政府によって上映禁止になったのは、韓国軍(国連軍)が全員アメリカ人で韓国人が一人もいない(という事実)からでした。
韓国人は、よその国には歴史的事実を認識せよ、なんて言いますが、自分たちではベトナム戦争で数万人の女性を強姦したライダハンなんて、完全に「忘れて」いる。
韓国人や台湾客家が腰抜け、というわけではなく、彼らに備わる民族性・人間性が「漁夫の利を得る」「(WinWinではなく)自利他損」であり、「利口な生き方」ではありますが、中国のような大国には永久になれない。そんな彼らの支配下にある日本も・・・。
中国とちがい、日本の韓流政治屋・マスコミや、台湾の客家政治屋や客家マスコミは、「騒いでいれば」存在感を示すことが出来る、というさもしい(意地汚い)精神ですから、煽ることばかりを自分たちの商売にしているだけで、誰も本気で自分が戦おうなんて思っていない。
日本でも台湾と同じで、在来種・純粋日本人は戦争なんてやる気がない。外来種日本人擬(もど)きばかりが、懸命に「中国と戦え」なんて煽っている。先の大戦終了時(1945年8月)と同じで、若くて元気な在来種日本人が戦争で死ねば、戦争に行かなかった外来種日本人擬きが、その穴埋めをすることができる、というわけです。
まあ、しかし、結局「大山鳴動して鼠一匹」。
中台戦争は起こらず、日本がアメリカ軍需産業の在庫調整に貢献して何兆円もの金をドブに捨てるだけ、という毎度おなじみの繰り返しとなるのでしょう。
現在、日本国民の所得に占める各種税金(強制的に国に巻き上げられるお金)の割合は5割と言われていますが、それが軍事費によって更に増え、6~7割という社会は、まさに先の大戦前夜の様相になるわけで、そうなると、またぞろ天皇が担ぎ上げられて(自発的に侵略)戦争を始めるなんてことになるのだろうか。
現実にぶん殴る・ぶん殴られる超リアリティーの世界で、その痛みを知る大学日本拳法人は、有事だの独立といった、カッコばかりの虚言・妄想に乗せられることなく、地に足のついた毎日の拳法ライフを送って戴きたいと思います。
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