第44話 『苦しめてごめん・・』
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「俊哉くん、行かないで……助けて……」
声のする方に振り向くと友里が顔に片手を当てて泣いているのが
見て取れた。
「フッフッ……ッスンッ」
「どうした? 俺友里と話してもいいのか?
皇紀って人に怒られるんじゃなかったっけ? それとも……」
『皇紀に捨てられた?』
声には出さなかったけど心の中でそんな台詞を吐いた。
助けてと言った友里。
「どこか話せる場所に移動する? それともここで話、聞こうか?」
「ごめん、私、あまり体調がよくなくて……家まで来てもらっていいかな?」
「じゃあ、一旦帰って車置いて後から自転車で行くわ、待ってて」
「うん」
「俺はもう終わってるけど友里、買い物まだだろ? 一緒に買い物付き合って、それからだな」
「ありがと、助かる」
友里の買い物はすぐに終わった。
体調が良くないと言ってたので俺は話す時用に、自分のと友里のと
AGAHIのブラジルの最高鋒級高級豆を100%使用した微糖缶コーヒー☕を2缶購入した。
お互い車で来ていた為、スーパーの駐車場で一旦別れた後、俺は友里の
家へと向かった。
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