第29話 『苦しめてごめん・・』

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 昨夜は友里への罪悪感から半端ないストレスを抱えていた為、

酔っていたことも加えていつもより身体に火が付き

根米を相手に激しく精を吐き出してしまった。


 

 始発が来るまでコンビニで口に入れられそうなものとコーヒーを買い

駅前に点在して設置されているイスに座り時間を潰した。



 ぼうーっとした頭で時間を過ごしていくうちに、友里のこと

根米菜々緒との付き合い方など、これからのことが頭を掠かすめて

ゆくのだった。


          ◇ ◇ ◇ ◇



 自宅に帰ると気になっていた友里にすぐに連絡を入れてみた。


 翌日もまたその次の日も。


 けれど友里から返信がくることは一度もなかった。



 手術で何かトラブルでもあったのか、それとも俺の仕打ちに

怒っているのか? 


 しかし友里の性格からして怒ったからといっていきなりこちらからの連絡をブッチするというのは考えにくい。



 一度友里に会いに帰らないとなぁ~と思うものの 仕事のこともあり、

神尾はなかなか帰れずにいた。




 そんな中根米はというと……これを機にこれまでもそうだったけれど、

より一層神尾の気持ちを自分に向ける為、隙あらば自信のある身体を使い

色仕掛けで神尾を誘惑しようとした。




 そして徐々に本社で孤軍奮闘する神尾を洗脳し、毎日のように

話し相手になってあげる風を装い神尾から友里の様子動向を訊き出して、

次第に神尾が友里を捨ててしまうよう画策するのだった。


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