第27話 『苦しめてごめん・・』

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 他人を悪者にせずにはいられない心境だったのだ。


 一番悪いのはやることをやっておきながら責任もとれない自分だということを分かっているからこその逃げだった。



 神尾はやけ酒の苦さに胸が焼けそうだった。


 食事が終わり、その後神尾と根米はこれまでのようにホテルに

しけ込んだ。



 その夜部屋に入ると根米から


『慰めてあげる。神尾くんは悪くないよ、悪くない。今だけでも嫌なこと全部忘れさせてあげる』



 そんなふうに耳元で囁かれ、唇にキスを落とされた。



 今日の根米は花柄総レースのスケスケシースルーブラウス の上から

ベージュのカーデガンを纏っていた。



 熱いキスを交わした後、根米はカーデガンを素早く脱ぐと、神尾にスケスケのレースから垣間見える豊満な胸を見せつけるようにして浴室に向かった。


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