e. カカオラーメン…?

 


 ※全部会話文。



 「そのカカオマス使ってラーメン作れねえかな」

 「あー…むかーし昔にチョコレート使つこうたラーメンあったんやっけ。いけるかもしれんけど、たしかあれ、担々麺ベースっちゅー記録が残っとったな」

 「まあ合う合わないはあるだろうが…あれは担々麺だったな、たしか」

 「やってみるかー」

 「麺はシンプルに中細のストレート麺で。問題はスープだが…」

 「肉味噌にカカオマスを入れるか?ココアバターで挽き肉炒めるか?でまた変わりそうや…」

 「両方やってみようぜ。出汁はどうする?」

 「鶏清湯が無難やろうけど、せっかくやしパラライズラプターの清湯も使いたいなぁ」

 「まあ使うなら清湯だよなぁ。でもスパークレックスのテールスープも合いそうな気がする」

 「あれ、不思議と鶏ガラスープ系調味料の味するよなぁ」

 「臭み取り用の野菜入れて煮込んだだけなのにな」

 「ポイズンラプターの清湯はどないする?」

 「…試しにってんなら使っちまおうぜ!」

 「せやな」




 「丼に酢と醤油、芝麻醤チーマージャン、辣油を入れて…」

 「カカオマスどんくらいにしよか?肉味噌の5パー分とか?」

 「小刻みに変えようぜ。1、3、5、7、10で」

 「おっけー」




 「思った。これ、ピーナッツの代わりにカカオニブ入れるんもありやないか、と」

 「…たしかに!カカオマス入れるよっかそれっぽくなるかもしれねえ!」

 「肉味噌にカカオマスはなしやな。くどさがすごい」

 「少なくとも使ってるカカオマスには合わねえなぁ」

 「…浅煎りのほうやってへんな?やるか」

 「おう」




 「芝麻醤の量減らして、その分カカオマスにするってのもありだな」

 「豆乳入れんとカカオマスの主張強なってまうけどなぁ」

 「ただ、胡麻の風味が物足りねえってなるかもしれねえ」

 「あー、食い進めるとなるかも?まろやか系が好みなんやったらこんままでもよさそうやけど、味変ほしくはなるやろな」

 「トッピングですり胡麻…試すか」




 「ピーナッツバターとココアバターの合わせもありやん」

 「肉味噌単体ならありだな」

 「スープは選ぶけど、これはこれでええわ」

 「芝麻醤なしで担々麺…うーん…」

 「レシピによっちゃそういうのあるし、ええんちゃう?」

 「それもそうか…」

 「まあ、芝麻醤ないときの代用レシピなんやけど」

 「う、うーん…」




 「辣油よっか唐辛子オイルのほうがいいな?」

 「辛味がマイルドになるけん、好みによる気ぃするけど…」

 「個人的に花椒の風味がないのがいい」

 「あー、それはある」

 「辛味の調節は…カイエンペッパーでいくか?」

 「豆板辣醤トウバンラージャンでもええけど、あれやとしょっぱくなってまいそうや」

 「量次第じゃね?試してみっか」

 「辣油も作ってみよか。花椒なしで」

 「任せた!」




 「とりあえずスパークレックスのテールスープは、なし!」

 「スープに深みが足らねえんだよなぁ…家で作るならあり、ってレベル」

 「ええ感じなんはパラライズラプターの脚やったな」

 「脂の旨味が段違いだった」

 「その脂とココアバターの相性もよかったなぁ」

 「…そういや、チョコをそのまま刻んで入れるってのはやってなかったな?」

 「……あー、チョコにしたら変わる可能性あるやん」

 「チョコ作りは任せた!」

 「甘いの?苦いの?どっち?」

 「両方」

 「言うと思ったわ」

 「浅煎り、深煎りでも分けてな」

 「いっそ市販のチョコで試そうや」

 「それもそうだな」


 

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