第6話 勧誘~紅葉 祐世(もみじ ゆうせい)の場合~前譚
「え?検査入院ですか?」
定期健診後に訪れた病院で
いつもの産業医とは違う
「紅葉さんね、此処の血液検査の数値とですね〇〇と××、△△の値が…」
正直さっぱり何を言われているのか解らない。
「で?結論、放って置くとどうなるんです?死ぬんですか?」
「精密検査をしてみないとナントモ申し上げられませんが症例的には結論死にます。まあ、人間なんぞ放って置いても事故だナンダで死にますがこの病気の厄介なところは『イグサれ病』的なところにありまして…」
「イグサれ?」
「生きながら腐ると書いて生腐れですなこれは糖尿や凍傷等を起因とする体組成壊死とは違い全身に散発的に腐敗が始まりなのにがん細胞的スピードで同時に組織再生も進行します。ただし再生とは名ばかりででたらめなパーツが再生されるため腐った眼球の跡から指が生えたり本来人間にない体組織…触手状の器官や鱗、ゲル状の体細胞などが形成される事もあり『
「『変身』って一時期国際問題にもなった
「
まぁ『
つまり『
正直、病院の
まぁそれなら良いかと会社上司に休職申請をどう出そうか考えていた紅葉は黒い
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