第2話 猟犬の棲み処
東京都千代田区霞が関 2-1-1 通称「桜田門」、地上18階、地下4階建ての庁舎その
地下四階より下層一階層ずつ階段を下る度に厚さ1m程の隔壁が設置されているのを横目で見ながら三室戸に続いて階段を下りる。
「複合重合金製の隔壁だ。本来はシェルターとして作られたそうだが…お前らをいざというときに閉じ込める格子のつもりなんだろう。正直役に立つとは思わんが」
「そうね」
「貴様なら何秒で抜けられる?」
「最短なら一瞬?」
「そうか…」
幾層か毎に注水口やガス放出口らしきものも見えるが正直言って『
最下層、移動に合わせ点灯・消灯していく明かりに照らされ廊下最奥の扉を開けると室内灯が自動点灯する。
「此処が貴様らの巣と言うわけだ。元シェルターだけあって寝室、浴場、トイレにキッチンも奥に備えている。まぁ
「そんなに
「
「でも
不機嫌そうに鼻を鳴らすと三室戸は顔を背け「割に合わん…」と小さく零した。
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