第22話

やがて、駅に着くと不特定多数の人間にこそこそされながら、俺は電車に乗った。そしてるなものSNSでみた好きなものをチェックしながら、俺は松戸駅までるなもの笑顔を見ながら、こんなに可愛い子とデートとか、俺運を使い果たしてねと思った。


「まぁここでなんとかアピールして、少しでも好かれるようにする。それをプラスしていって、付き合えるようにする」


イケメンでモテる人にはないところをアピールしていくか。本当はお金があった方がいいんだろうが、それはない。まぁないものをねだっても仕方ない。今あるものと身に付くものだけでアピールしていくしかない。やかてすぐに松戸駅に着いた。俺は携帯を弄りながら、るなもが来るのを待つ。まぁ見てるものはるなものXで、私服とスカートから伸びる足を見ているんだが。溶けにミニスカートで白い艶やかな足は最高だ。まさに芸術の域と言ってもいい。


そんなこんなで楽しんでいたら、肩を叩かれた。にやけすぎて、警察にでも通報されたか?俺は弁明を図るために、なんにもやってませんよと言う表情をしながら、後ろを向いた。


「おはよう遥斗くん」


そこにいたのはるなもだった。まさかあんなにやけてる状態をしていたのに、話しかけてくるとはな。周りの目線は一切気にしないタイプなんだろうか。周りはあんな美少女があんなキモいやつにとか小声で言われている。キモいと言ってるの気づいているからな?まぁ実際なにもしてないのに、にやけていたらキモいだろう。


「おはよう。るなも」


俺はそう言って改めて、るなもの私服を見る。プリッツスカートに白のティシャツ。特に太ももが見えるのがポイントだな。ミニスカートとかジーパンも似合いそうだな。とりあえず足を中心にした服をすればなんでも似合いそうだ。


「それじゃいこっか。常磐線乗る?」


「そうだな、飲み物買っておいたほうがいいぞ。電車の中で喉が渇くかもしれないし。俺も一応お茶を買っておいたしな」


夏は暑いから、電車の中でも喉が渇くんだよな。だけど足を露出してる人が多いから、暑くても耐えられる。それだけ足は魅力的なのだ。むしろ足こそ夏の中心だといえる。


「そうだねー、それじゃちょっと松戸駅で買っておくよ」


俺達は改札をスイカでとおると、コンビニでるなもはお茶を買った。やっぱり普段はお茶がいいよな。スッキリしていて、ごくごく飲めるし。マッカンは疲れたときに飲むからいいんだよ。甘いものは脳に染み渡るからだ。俺達はホームにでると、電車が来るのを待った。


「秋葉ってやっぱりアニメの聖地って感じなの?」


「そうだなアニメグッツの品揃えは他の場所を凌ぐだろう。アイドルグッツも結構あるし」


俺は櫻坂も好きだし、アイドルショップではよく買う。アイドルがビラ配りもよくしている場所だ。アイドルからしても聖地なんだろう。ライブハウスもそこそこあるしな。渋谷のビラ配りはもっとすごいが。あそこはアイドルに溢れすぎだろというレベル。渋谷ってあんまりアイドルファンが行くイメージがないんだが。オタクからしたら、地下アイドルのライブに行くぐらいだ。それを目当てにビラでも配っているのかね。


「楽しみだなー。それじゃ電車乗ろっか」


「そうだな、北千住駅で乗り換えて、つくばエクスプレスプレスで行くか。あっちの方が早いし、座れるしな」


「そこは任せるよ」


俺達は電車に乗り、北千住駅で乗り換えて、秋葉に向かった。また来たいと思えるくらい楽しめるように頑張るか。


そして秋葉に着いた。土曜日なだけあってすごい人だな。アニメファンが多い感じか。今日はアイドルのライブは少ないみたいだな。俺達は駅をでると、るなもになんでこんな美少女がここにいるのという視線を受けている。俺にはなんで俺達と同じオタクがって感じの視線を向けている。


るなもは美少女だから、目立つよな。やっぱり秋葉に来ると、それと俺に視線が来るのも予想の範疇だ。俺はおしゃれしてるとはいえ、メガネをかけてるし、オタクっぽい雰囲気は隠せてないからね。


「それじゃ行くか」


「なんか渋谷より視線を受けるんだけど」


「そりゃ美少女は秋葉にはあまりいないからな」


たまにアイドルが歩いているけど。そのアイドルも秋葉を歩いていると、視線を浴びている。そして一人だと、ナンパもされている。るなもも一人だとされているだろう。


「び、美少女ってそんなに平然な顔して、誉めてくれるんだね」


美少女に美少女というのはアイドルに言っていたり、果林にも言ってるから、慣れたんだよな。まぁ気の効いたことは言えないが。そこまで女慣れしてないからな。だがそれもいづれできるようにしないとるなもには好かれないよな。


「まぁ美少女だと思った人には普通に言える。誉めることは大事だからな。それで最初はどこ行きたい?アニメイトかアイドルショップか」


「アニメイトに行ってみたいな。好きなアニメのグッツがあるかもしれないし」


るなもは深夜アニメとか見るのかね?基本的にアニメイトは深夜アニメのグッツが多い。だからみんなが見てるようなアニメのグッツはそんなに多くない。まぁ行ってみれば分かるか。 


「それじゃアニメイトに行くか」


俺達はアニメイトに向かった。










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