第10話

俺の青春は間違っているはやはり置いてあった。どいう告白をするのか楽しみだ。まぁヒロインはそこまで好きじゃないんだが、主人公が何でも一人でこなしちゃうところに憧れがある。そしてそんな主人公もいろんな人と出会うにつれて、成長していく。そんな物語に牽かれたんだよな。


「とりあえずこれは買って、新しい小説は何を買うか」


俺は本棚を覗く。できるだけハーレムとか、異世界転生じゃない珍しいタイプの小説を読みたい。新人賞の小説なら、新しいタイプが多そこから俺は探すと興味のあるいか?それなら電撃小説大賞の作品がいいかもな。


そこから俺は探すと興味のあるタイトルを見つけた。お前だけが好きなのかよだ。タイトルから、推測すると、一人のヒロインだけから、好かれていて、そのヒロインのことは好きではなく、美少女って訳でもなさそうだな。斬新で興味を牽いたので、これを買うことにした。それから何冊か、小説を買った。


そして、果林がでてくるのを待っていた。恐らく果林は時間がかかるだろうと思い、イヤホンを付けて、ユニゾンエアーをやり始めた。無課金で、どこまで上位にいけるか、試したいからな。時間は十分あるし。


俺は何曲か、ユニゾンエアーをやっていると、肩を叩かれた。たぶん果林だろう。そもそも俺に話しかける同級生など、果林と智輝とるなもぐらいしかいない。俺は後ろを振り向くと、予想通りほくほくと満足顔の果林がいた。その表情からして、満足いくものを買えたようだな。


「遥斗待たせましたわ」


「ちょうどやりたいゲームができたから、問題ないぞ」


「そうですの。ユニゾンエアーですの?」


「ああ、そうだ今イベント中でな。上位に入れば、サインをもらえるのとリアルで会えるんだよ」


るんとは長く話したいからな。それくらい俺はるんのだいファンなんだ。まぁ恋愛的には見てないが、恋愛的に見えるのはるなもだけだ。中にはアイドルにガチ恋するやつもいるらしいが、アイドル並みの可愛さを持っているやつが近くにいるなら、わざわざアイドルを好きになったりはしない。


「そうですの。それはいいですが、やりすぎて勉強疎かにしたらダメですわよ」


「点数が下がったら、お小遣い減らされるから、そんなことにはならないようにするぞ」


お小遣い減らされたら、るなもとのデートで、お金を使えないし、アイドルにもお金を使えなくなる。それだけは嫌だから、テストで点数は取っておく。


「それならいいですわ。それじゃそろそろご飯でも食べますの。どこかいい場所ありますの?」


「それなら最近できたばっかしのラーメン屋に行かないか?」


冨田系列だから、味は保証できるだろう。何でフードコートに冨田系列の店ができたかは分からないが。普通に店舗としてだしてもそれなりにお客さんは入るだろうに。それだけ松戸では、冨田といえば美味しいといった評判だ。


「フードコートのラーメン屋に行くのは遥斗が行くのは珍しいですの。個人店こそがラーメンの美味しい店だとよく言ってますし」


「今回は冨田系列だからな。フードコートでも並ぶくらい人気なんだよ」


「冨田ですの。それなら納得ですわ。私でも知っている店ですもの」


俺達はフードコートに向かった。冨田といえば魚介だ。そして太麺。うまく魚介のスープが麺と絡み合って美味しいんだよな。まぁ俺が一番好きなラーメンは辛いものだが。実際に他のラーメン店なら、大体辛いものを選ぶ。それなのに辛いラーメンがない冨田を好むのはそれだけ美味しいってことだ。


そんなことを話していると、フードコートに着いた。まずは席を確保して、荷物を置いて、冨田系列の店に並んだ。


「始めてですわ。チェーン店で並ぶのは」


「俺も始めてだ。それだけ冨田の美味しさと、知名度は高いんだろうね」


ここはつけ麺ぽいな。まぁ魚介系だから、つけ麺だろうが、ラーメンだろうが、別にどっちでもいいんだが。冨田系列なだけあってみんなワクワクしているのが伝わってくる。俺もどんなつけ麺を食べれるのかワクワクしてるが。


「楽しみですわね」


「そうだな、どんだけ魚介度が高いか楽しみだ」


味が濃いといいな。味が濃いければ濃いほど魚介つけ麺は美味しく感じる。ラーメン自体濃いほうが美味しいからな。辛いラーメンもだが。そんなことを話していると、順番が回ってきた。


「魚介つけ麺全部乗せで」


「同じのをお願いしますわ」


そして俺達は呼び出しベルを浮け取り席に戻った。それにしてもほんと、果林は座ってるだけで絵になる。るなもは可憐という感じだが、果林に関しては、綺麗って感じだ。バラの花のように。まぉ俺的にはるなものほうが好みだがな。まぁそれは人それぞれってところか。それと高校生が、ちょくちょくこっちを見てきて、ナンパしてこないか心配だ。


「遥斗、そういえばデートはどこ行くんですの?」


「秋葉だ。あそこなら俺の庭みたいなものだからな。まぁ夕方辺りからは移動するつもりでいるが」


「まぁあそこは女子一人では行けませんから、ちょうどいいんじゃないんですの」


てっきり女子とデートで秋葉っていわれれと思ったが、俺ならそこがベストだと思われたんだろうか。たぶんずっといる訳じゃないから、問題ないんだろう。



















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