第8話
やがて、テラスモールに着くと、果林はまずGUに向かいますわと言って、GUに向かった。俺はそれに着いていく。いつもながら果林はめちゃくちゃ目立つな。美少女な上にスタイルも抜群で、女子からの羨ましそうな視線を浴びている。果林はいつものことだから、きにした様子様子もなく進んでいくが。そしてGUに着いた。
「まずはズボンを見ますわ」
そう言って、ズボンのコーナにいった。白色とか結構おしゃれに見えると思うんだが、どんなのを選ぶんだろうか?
「まずズボンは黒かジーンズですわね。シンプルだけど、それが知的さを醸し出しますわ」
おしゃれそうなだけなものじゃダメってことか。勉強になるな。自分の似合うものも、どいう雰囲気を出したいかによって着るものが、違うってことだな。知的さなら、シンプルなものがベストか?果林は一つ一つズボンを見ていく。そして黒のデニムに決めたのか、それを手に取った。
「これなら素材もいいですわね。上もシンプルにカーディガンがいいかもしれないわ」
今は夏で、そこそこ暑いが、半袖一枚だと、知的さは感じないからな。確かに暑すぎず、かと言って、シンプルすぎないものがいいかもしれない。上に羽織るものは必要だろう。
俺達はズボンを選ぶと、今度はカーディガンか置いてあるコーナに向かった。そこで果林は異論なのをズボンに合わせながら、見ていく。そして紺色のカーディガンと、白のカーディガンを手に取った。
「これなら知的に見えますわ。それにズボンとも合いますし、これはいいですわね。それじゃこの二つを着替えてくださいまし」
「了解、それじゃ着替えてくるか」
俺は試着室に入り、着替えていた。あまり遅くなりすぎると、果林がナンパされかねないので、早く着替える。果林ならナンパされても、鋭利な言葉で相手を意気消沈させそうだが。
俺は着替え終わったので、カーテンを開ける。するとナンパしそうにしていたが、俺を見て、去っていた。
「どうだ果林」
「中々いいですの。私の見立ては間違ってなかったですわ」
「そうか、それならこれ買うか」
そして白色のカーディガンも似合ってると言われたので、それも買うことにした。付き合うとなると色々買ってあげたりすると、お金がかかったりするし、投資でも始めるかね。バイトじゃ稼げるお金が決まっているし、投資するだけの貯金はあるし。
レジで会計を済まし、次は靴を買うことにした。白のスニーカがいいとのことで、靴屋に着くと、白のスニカーを中心に見ていた。そして気に入った白を調にしたスニーカを買った。ついでに気に入った茶色のブーツも買うことにした。
「これでデートの準備はある程度揃いましたの。後はポーチ買った方がいいですわね。リュックでデートに行くわけには行かないですの」
「リュック色々入るから、便利だと思うんだが」
まぁ果林が言うなら、リュックで行くことはマイナスなんだろう。荷物とか手で持たないで済むから、結構便利だと思うんだが。だけどデートしている女子を見た感じ、リュックを背負っているのを見たことがないから、ショルダーバックのほうががおしゃれなんだろう。
「基本的に買ったとしても、それは手で持ちますの。私とでかけるときは、別にリュックでもいいですけれど、他の女子は結構それを気にしますわ。それに他に持っていくものがないですの。それなら、ポーチだけ持っていくのが無難ですわ」
基本手で持つのか、そっちのほうがおしゃれみたいに見えるのかね。まぁ確かにリュックをパンパンにしているやつがデート相手だと、嫌かもしれないな。一人の時は気にしないが。
「それなら買うか、ポーチは安いのしか持ってないし」
俺達はバックが売っている、店に向かった。竜山市に近いこともあり、所々同じ制服の生徒を見る。だから俺達はすごく目立つ。まぁこれで勝手に勘違いしてくれれば助かるな果林が。俺は特にモテてるわけではないから、あんまり変わらないが。
「そういえば、遥斗はるなものどこが好きなったんですの?」
「顔がまずタイプなのと、優しいところとか、笑顔が可愛いところだな」
あの目をつむった笑顔が最高に可愛い。あれこそまさに天使の笑顔って感じだろう。早くあの笑顔を独占したい。あの笑顔を俺だけに向けてほしい。他の人に見せると、落ちそうな人が多そうだからな。現にるなもは美少女が多いうちの学校でも、モテてるほうだしな。それだけ魅力に溢れているんだろう。
「顔は確かにるんちゃんと似てますわね」
果林は俺がるんの顔がタイプなことを知ってるからそう言ったんだろう。実際るんとるなもはボブで、目が大きいところとかは似ている。顔の系統はハーフだから違うが。顔の雰囲気は似ているんだよな。どっちもかなりの美少女だ。
「それで果林が智輝を好きな理由は顔か?後優しいところとかか?」
「そうですわ。何よりもあのイケメンさが、最高ですわ。誠実で紳士的なところもポイント高いですの」
まぁ俺も果林も面食いなところがあるからな。まずは顔を好きになってから、他の部分を好きになるからな。そんなことを話していると、バックを売っている店に着いた。
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