　地獄への案内人は

　そっと呟く

　「我は惨劇を繰り返す者、―――数多の人間を眠らせてきた」

　さあ始めよう

　手の中から確信へと近づく強大な引力で

　この手に命運を握りしめた

　「我は邪神を裁く者、―――数多の明道を明け渡してきた」

　さあ捌き合おう

　運命のダイスは目の前に開かれる

　砕いたIce Cubeは12面体のCrystalへと近づき

　永遠を欲するそのわが身の肉体へと突き刺した

　さあ僕らは

　永遠を手に入れよう

　地獄へ共に堕ちて遠い先へと未来を視る間も与えず

　絶望を欲し

　長く眠り続ける者よ

　「―――行こうか」

　我はひっそりと立ち去った

　目の前に横たわるは死者の参列.

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