002 イリーナはおっぱいだけでなく、磨けば光る銀髪の美少女だった!
俺はゴブリンに襲われていた少女を救った。
そして家に連れ帰る事にする。
そう! この俺様の愛弟子にする為に!
そうすればあの神おっぱいをいつでも眺めることが出来る!
しかし一度弟子入りを断った手前連れ帰るには理由が必要だな⋯⋯。
「とりあえず俺の家に来い。 ⋯⋯風呂に入れてやる」
「⋯⋯はい。 そのありがとうございます」
そう恥ずかしそうに俯く少女の股間はお漏らしで濡れていたのだった。
怖かったんだろう仕方ないさ。
俺は少女のおっぱいに免じて寛容な心でそれを許すのだった。
俺と少女は家に着いた。
「こっちだ。 風呂場は外からでも入れるところにある」
「はい」
こういう山の中の家の風呂場は外から泥まみれで帰って来た時の為に、そのまま入れるような外周部に作るもんなのだ、それが役に立ったな。
俺は少女を風呂場に案内する。
そういや風呂桶に湯がないな⋯⋯。
俺は魔法で湯を張った。
「すごい⋯⋯こんなにたくさんの水を一瞬で! しかもすぐにお湯になるなんて!」
「このくらい大したことじゃない」
実は高等テクニックである!
もっと大量の水をドバーとか、その水を一瞬で沸騰させるとかの雑な魔法の方がはるかに楽だからだ。
こうして狙い通りの水量と温度⋯⋯繊細さが要求される。
こういうところも魔法学校では評価されなかったなあ⋯⋯。
あそこでは魔法は戦闘の武器で道具でしかないという認識だった。
こういう暮らしに適した魔法の使い方は貴族らしからぬことらしい。
よーするに風呂焚きなんぞ魔法使い様の仕事ではなくて下民の仕事だといいたいのだろう!
そういうところも都会が性に合わなかったとこだったな。
「さあ服を脱いでそのカゴに入れとけ、洗濯してやるから」
「え? あの⋯⋯洗濯なら自分でしますので。 ⋯⋯その、今から服を脱ぐので」
そう恥ずかしそうに俯く少女だった。
⋯⋯?
⋯⋯⋯⋯!?
そうか! 俺が居ると恥ずかしくて裸になれないんだな!
こんな簡単な事も見落とすとは⋯⋯俺もまだまだだな。
「⋯⋯その壺に身体を洗う用のボディーソープが入ってる。 自由に使え、お前泥だらけだからな」
「はい、ありがとうございます! その⋯⋯」
「まあゆっくり温まれ、話はその後だ」
そう俺はこの場に少女を残してクールに去るのだった。
俺は風呂場から離れる⋯⋯フリをした!
そして気配を消し去り覗きに戻る!
フフフ⋯⋯俺は扉のスキマなんぞ使わんぞ!
俺にはこの透視魔法があるからな!
俺が透視魔法を使うとまるで目の前で少女がストリップショーを始めるところだった。
ゴクリ⋯⋯。
俺は息を飲む。
少女が汚らしい服を脱ぎ去るとそこには⋯⋯あのおっぱいがあった!
やっぱりおっきいなあ⋯⋯。
しかし不思議なものだな?
服を着ているときにはあんまり巨乳っぽくないのに脱いだらこの破壊力⋯⋯これが
都市伝説じゃなかったのか⋯⋯。
俺はそんなどうでもいい考察をしていた。
俺は賢者になったがまだまだ無知な若者に過ぎなかった。
こんな奇跡のムチムチバディの存在を知らなかったのだからな!
そんな叡智を深める俺の目の前で、覗かれているなどまったく気がつかないままの少女は風呂に入っている。
「ほう⋯⋯湯に入る前にちゃんと身体を洗うようだな」
あんな魔法で出したお湯くらいいくら汚してもまったく構わんのに、気配りの行き届いた少女だ。
俺の中でこの少女に対する好感度が上がった。
少女が椅子に座って身体を洗い今度は髪も洗い始める。
フフフよく汚れが落ちるボディーソープだろ? この賢者ジーク様のスペシャル配合だからな!
市販の石鹸はイマイチだったので俺が色々手を加えて完成させたこだわりの逸品である。
俯き目を閉じて髪を洗う少女。
そのおっぱいが細かく揺れている⋯⋯。
なんだろうな? ただの脂肪の塊のくせに⋯⋯どうしておっぱいは人を魅了するのだろう?
これは永遠の謎かもしれん。
俺の生涯を賭けるに値する研究対象かもな。
そう俺は真剣に考えていた。
バシャ──!
っと、少女が頭から湯を被りソープの泡を落とした。
するとそこには⋯⋯⋯⋯。
銀髪の美少女に生まれ変わっていたのである!
なんて神々しい⋯⋯これが美というものなのか?
俺は生まれて初めて神の存在を信じた⋯⋯気がした。
「はあ~気持ちいい~」
これがここまでずっと思いつめたような表情だった少女の素顔か⋯⋯。
少女⋯⋯いやこの美少女は湯船でリラックスしていた。
自己主張の激しいおっぱいが2つ浮かんでいる。
女の風呂など見たことが無かったので、おっぱいが浮かぶというのは知識でしか知らなかったが⋯⋯本当だったんだな。
さて今のうちに洗濯しておいてやるか。
俺は堂々と無人の脱衣所に入る、ここでは俺がルールだからな。
「おう、入るぞ!」
「え!? 魔法使い様!」
風呂場の美少女の気配が警戒モードになるのを感じた。
「ああ、そっちには入らんから安心してゆっくり温まれ」
「⋯⋯はい、どうも」
「この服を洗うだけだ」
「そんなこと! 私が自分でしますから!」
「裸でか?」
「そ! ⋯⋯それは」
俺は透視魔法で見る美少女が真っ赤になるのを眺めていた。
可愛いじゃないかこの子⋯⋯。
「なに気にするな。 洗濯など俺の魔法ですぐだからな」
こういった生活魔法も俺の研究テーマだった。
しかし都会の貴族共は⋯⋯以下略!
「まあ任せろ! この俺の洗濯魔法で! ──!? あれ!」
「ど! どうしたのですか魔法使い様!」
⋯⋯なんという事だ!
この服は繊維がもうボロボロすぎて、魔法に耐え切れずにコマ切れになってしまった⋯⋯。
なんというミスを! この俺ともあろうものが!
しかしそれをこの場で言えばこの美少女の信頼を失う!
これからの教え子との素敵なイチャイチャ子弟ライフの計画が!
俺は即座に収納魔法から殺人スパイダーの糸で作った布を取り出す!
それを即興で服に変える!
あまり凝った服などイメージできん!
なので絵画に出てくるような天使の羽衣を作った。
つーか、これが俺には限界!
「⋯⋯ここに着替えを置いておく、これを着るがよい」
「⋯⋯。 ありがとうございます」
ずっと覗かれているとも知らずに、この美少女は⋯⋯。
でも罪悪感は無い!
それよりもこのおっぱいをずっと見ていたい、俺は!
こうして俺は少女が風呂から出てくるギリギリまで、このナイスバディを眺め続けるのだった。
ようはバレなきゃセーフなんだよ!
しかしとうとう美しい銀髪美少女が風呂から出てくる気配に俺は引き際を感じた。
なので俺は応接間に行き⋯⋯少女が風呂から出てくるのを待つ。
そして応接間の扉が開いた!
「あの⋯⋯魔法使い様。 この服を着ても、よかったのでしょうか?」
「⋯⋯⋯⋯ああ構わん、それはお前の為に用意したのだからな」
⋯⋯天使が居た、俺の目の前に!
汚らしい
とうぜん俺様のボディーソープが素晴らしかったのだが、それでも!
この素材の良さを引き出す力でしかない。
つま先から手の先まで真っ白な肌。
髪は輝くような美しい銀髪!
その極薄の天使の羽衣を押し返す魅惑のおっぱい!
俺の理想の美少女がそこにいた。
いや俺に理想なんかなかったんだが⋯⋯今日からこの子が俺の理想なのだ!
「⋯⋯さっきは危ないところだったな」
「はい、助けて頂きありがとうございます、魔法使い様」
脳がとろけるような綺麗な声だ。
「ジークだ。 俺の名はジーク、そう呼ぶがいい」
「ジーク様ですか。 私の名前はイリーナです。 その初めまして⋯⋯」
初めてではないがな。
いや初めてなのかもな?
この子は生まれ変わったのだ。
あの汚らしいガキから⋯⋯この銀髪おっぱい美少女に!
だからこれが俺とイリーナの初対面である!
「イリーナはどうしてここまで来たんだ? 俺になにか用があるのか?」
たしか弟子にしてほしいとか言ってたようだが⋯⋯聞き間違いだったらどうしよう?
「⋯⋯私を、ジーク様の弟子にしてほしいのです!」
そうハッキリとこの美少女は言ったのだ!
夢かな? ああ夢だ。 夢なら覚めないでほしい!
この灰色だった隠遁生活だったが、これからは⋯⋯。
バラ色の子弟ライフになるのだ!
あのおっぱいをいつでも愛でられる最高の日々が俺に!
俺の頭にはイリーナのおっぱいしか無かった。
この美少女に隠された魔法の才能など、今の俺はまったく見抜いていなかったのである。
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