第3話 転生

「結果発表じゃ」


「おぉ!ついに来たか!よぉし!順に頼むよ!」


「よし、では1つ1つ理由を言ってから結果の順番で行くぞ


 まず、“獄炎の使者”じゃが、(設定が雑すぎる)(アビスは奈落、地獄と言いたいならヘルを使え)(名前が雑)(勝手にルビふるな)などの理由により却下じゃ。」


「えぇ~...い、いやまだ候補はあるから。」


「次に“氷天の徒花”じゃが、(1個目と設定が被りすぎ)(1個目もそうだけどどうやって分身に色付けるんだよ)(花の要素はどこ行った)(やっぱり名前がダサい)などの理由により却下じゃ。」


「い、いや、そりゃ分身の色はさ、なんか魔法とかで...」


「魔法ってそこまで万能じゃないぞい。で次に、“砂塵の防壁”じゃが、(いくら何でも我〇羅すぎる)(狸は何なんだ)(かたい防壁ともろい砂塵の対比でフラガイルのルビをふったのはセンスがいい)などの理由により却下じゃ。」


「そのルビふったのじじぃだよな...」


「そうじゃな、さすがわし、センスがいい。で次に“万雷の福音”じゃが、(これはエ〇ルか?)(早すぎてたぶん目が追い付かないぞ)(これも名前のセンスが悪い)などの理由により却下じゃ」


「エネ〇以外にもいるだろ...雷系能力者」


「キ〇アとかな。で次に“黒穴熊”じゃが、(なんで行けると思った)(こんなのが通るわけないだろ)(まぁこれの名前は否定するとこはないか)などの理由により却下じゃ。」


「まぁ、これはね。あと、さっきから名前で判断してる奴いない?」


「やっぱ名前は大事じゃからな。で次の“超人”じゃが、(ふざけんな、ちゃんと考えろ)(どうやって数値化するんだ)(なんだそのルビ)などの理由により却下じゃ。」


「シンプルでいいと思ったんだけどなぁ」


「シンプルすぎるし、倍率高すぎるの。で次に“全てを飼いならすもの”じゃが、(俺らにもできねぇのにお前ごときにできると思うな)(これだけまじめに考えた感あってウケる)(ソロモンはすべての動植物と話せただけで飼いならせたわけではないぞ)などの理由により却下じゃ。」


「なんか口悪くない!?俺なんかした!?」


「いつもこんな感じじゃぞ。で次に“饕餮”じゃが、(こんなのできる奴いんのか?)(ちゃっかり毒無効とかつけてんじゃねえ)(はいはい、難しい漢字知っててすごいすごい)などの理由により却下じゃ。」


「クッソ、最後のやつマジで許さん」


「頑張って復讐するんじゃな。で最後に“いつでも爺にあえる権利”じゃが、(爺ってだれのことだ?)(本人がいいんならいいんじゃない?)(これもうネーミングセンスとかじゃないもんね)などの理由があったが、無事認可されたぞ」


「えー...いらないよぉ...よし!別の考えるか!次はもうちょい設定練るか!」


「悲しいお知らせじゃが、おぬしの魂の体力がそろそろ尽きるぞ。」


「え?まじ?」


「大マジじゃ、したがっておぬしに与える能力は“いつでも爺にあえる権利”じゃ!」


「いらねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」


「ちなみにマジで時間無いからもう送るぞ!能力の確認は向こうで確認しとくれ!じゃあの!元気にな!」


「おい待て!じじぃ!てめぇ知ってて入れろって言ったろ!おい!向こうで確認って何だ!おいふざけんなあああああぁぁぁぁぁぁ!」


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