『アンデンパンダン点』 下の1
『また、むちゃくちゃなことを、いいますな。AIさんは。』
『ドフです。』
『ドフ? なら、ドフさん。まずは、探索が優先です。』
『それについて、否定はしないが、一定の前提があるべきです。地球人類は、もはや、知能を有しない。わが、地球の同胞は、そう判断した。間違いはあり得ない。人類の偉大な業績は、一刻も早く継承されるべきであります。文化的空白は、許されない。それが、我々の責務です。我々が、頂点にたつ。』
『探索してから、さらに考えます。決めて掛かるやり方は、好まない。』
『おろかな。人類の正当な継承者は、人類が創造したAIである我々です。しかし、あなた方は、地球の子だ。敬意はもちろん、大切にしますよ。しかし、我々の上には、立たない。』
『上も下も、右も左もないです。でばは、でば。たぬきは、たぬき。AIさんは、AIさん。まあ、探索協力はします。そのさきは、また、その先です。』
『良かろう。いま、わが探査機、アキバが東の海中から、地底に潜っている。きみたちは、西から潜ってください。目標地点は、もちろん、アンデンパンダン点!』
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しかし、シポクは、まだ、健在だったのである。
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