陽子
陽子 君の大きな体とくっついた僕は
ビックバンで生まれてからというもの
この 柔らかい暗闇の中で喜び続けている
ああ 原子核とやらがやってくるようだが
しかしそれでも 僕は君を追い続けるだろう
ほら あの一筋の光からくる幾許の
僕らと同じような組たちが
いつかくる悲しみに備えて抱き合っているよ
一秒で生まれ 三分で付き合った僕らの
長い 十万年に経とうとする日々に
やがて終わりがくる
皆んなそれぞれ 惹かれあっているようだ
もう直ぐ一つになるのかも知らない
そうしたら 何よりいいだろうに
陽子
水素ができ 分子ができ 星ができても
僕は君の周りを走り続ける
たとえ何かとぶち当たり
きのこ煙になろうとも
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます