第8話 アイドル先輩の好き

 それから俺は先輩の水着姿を動画にして撮影しつづけた。顔出しはなしで投稿を続け、再生数はうなぎ登り。


 五万、十万とどんどん増えて、チャンネル登録者数もあっと言う間に一万を突破。収益化も可能となった。


 先輩の望む、おこづかいも稼げるようになった。


 正直ウハウハだ。

 これだけで食っていける可能性もある。


 さすが先輩のカラダ……だが、ちょっぴり複雑な気持ちもある。先輩の体をこんな風に見られるとか、いや、けど先輩が望んだことだ。

 出来ることをやっていくだけだ。



「ふぅ、こんなところですね」

「ありがとう、黒井くん」

「いえいえ、先輩の為なら」

「おかげでもうお金が稼げるようになった」

「なにかおごってください」

「もちろん。というか、お礼も出すし」

「マジですか!」


 そりゃありがたい。がんばった甲斐があった。

 動画編集の労力もなかなかだからな。



「その、黒井くん」

「なんです、先輩」

「支えてくれてありがとう。……すっごく好き」



 突然の告白に、俺は時が止まった。

 白石先輩から“好き”を貰えるとか、俺はその一言で落ちた。……俺も先輩が好きだ。ずっと前から。出会ったあの時から。だから。


「俺もです、先輩」

「じゃ、付き合おっか」

「はい、よろこんで」


 俺は先輩を抱いた。

 先輩は嬉しそうに微笑んで俺を受け入れてくれた。


 これからも俺と先輩の学生生活は続く……。



◆ありがとうございました!


 予定より短くなりましたが以上です。

 カクヨムコンに応募するため、少し追加するかもしれません。

 応援ありがとうございました。

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可愛いアイドル先輩がすぐ脱ぐ 桜井正宗 @hana6hana

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