第4話 アイドル先輩の水着姿

 そして、今に至る。

 先輩は、俺にえっちな動画を撮るように要求してきた。


 今まさに、この瞬間に。



「本当にやるんですか?」

「うん、もう決まり! お金稼ご!」



 そんなテンション高く、良い笑顔で言われると断り辛い。……まあ、顔は見えないように撮影して、体だけならアリか……。


 さっそくスマホを取り出し、俺は先輩の水着姿を撮ることになった。

 てか、いつの間にビキニを用意していたんだ……。しかも黒ビキニで、なんか面積も少ないし、えっちだな……。準備がいいというか、なんというか……たまりません。


 白石先輩の体を動画で撮っていく。


 さすがアイドルだけあって、身が引き締まっている。柔らかくて弾力のありそうな大きな胸が兵器すぎる。これだけで再生数を稼げるな。


「まずはショートでいきましょ」

「ショート?」

「短い動画のことです。今、十秒ほど撮影しました。これを試しに投稿するんですよ」

「へえ、そんなのあるんだ!」


 知らねえのかよ!?

 今時はショート動画の方が需要があるらしいですよ、先輩。

 今は試しでいく。


 アカウントを作り、それらしいチャンネルを作った。


 チャンネル名は適当に『現役JKの部屋』とかにしておいた。


 さっそく先ほど撮影した動画を投稿。

 あとは反応を待つだけだ。


「これで投稿完了です、先輩」

「わぁ、ありがと! こういう動画投稿とか編集とか詳しくないから助かる」



 俺も先輩の体とか笑顔が見れて助かる。……じゃなくて、もう再生数が伸びている。たった数分で1000再生を突破。早ぇよ!

 これなら収益化も夢じゃないかもな。


 けど、ちょっとばかり複雑だ。


 先輩の体で稼ぐなんて……。

 いや、けどこれは先輩の望みなんだ。先輩の為にも俺はがんばるしかない。

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