青い星 remix
青い星、というのは、あなたの名前だっただろうか、それとも、私の名前だっただろうか。 青い星。その光が、夜空に跳ね返る無音にさえ、人々は安心した。本当は、赤い星より温度が高いんです。知ってるよ、このあいだ、ヒーロー戦隊でも、みたよ 静かに燃える、燃えている。笑っているのに悲し気で、ひとりじゃないのに寂し気で。 僕が、回転する日々のなかで悟りを開いて、十億年後の地球のことしか考えられなくなったときも、青い星は、何も言わなかった。僕からは見えないほうの横顔で、涙を流しているのかもしれない、信じたものが真実で、だから、彼女の瞳のなかに見えたものこそが世界の、真理なのだった
星は、星はひそかに、自分のことをMVなの
かもしれないと思っているので、ひとりのと
きは、そういうつもりで光を震わせてみる。
闇の静けさに、そっと後ろを振り向いてみ
る。 夜に包まれながら、うっとりと目を細
めてみる。
そうしているときの青い星が、いちばん美し
いのだということ。
君がそれを知っていることのほうが、間違っ
ているんだ。
静かに燃える、燃えている。笑っているのに悲し気で。ひとりじゃないのに寂し気で。星は、自分の出している光に気づいているに違いないんだ。地上で人々が、自分たちの光を勝手につなげたり、眺めたりして夢を見ていること、知っているんだ、絶対に。気づいてない星もいるけど、青い星は絶対に、知っているよ。唯一無二からはかけ離れた、だって宇宙には何千万という星があるから、だから青い星はきれいなのです。触れたら、冷たいですか、いいや、熱いだろう、星だから?ちがうよ。星じゃない
星じゃないよ。
青い星、というのは、あなたの名前ではなかった。そして、この宇宙の誰のことでもないのだったと、私はずっと、知っていた
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