同様にtheatreも正しいのだった。
コネクトしましたってどこの誰とつながってんの。気づいたら雨が降ってて、傘がないから降ってないことにして、前髪が伸びてて、切るのがめんどいからまだ伸びてないことにした。馬鹿みたいな話を探していて、梅雨の雨は冷たくないけど、全然やむ気配がないから自分勝手。そろそろ紫陽花も痛がってると思う。たぶん日照りで死ぬよりかは溢れた川の水のなかででんぐり返ししながら海に出てインド洋に流れ着くほうが合っている。肌がぴりぴりする。頑張らないと集まらない日々の欠片とかもうなくても一緒じゃない?って気分。透明なビニール、からすべり落ちた土砂がつくった水たまりを小さなローファーが踏みしめる。本当は自分だって強そうって言われたかったくせに言われたら言われたでそんなことないもんって答えたくなる。かたつむりの口、カエルの目。真似して思い出すプリクラの記憶。裏側の呼吸を想像して自分の中身と重ね合わせて、だけどそれはもう全部終わったことになってるからできることで、すごく乱暴な夢だねって、わかったふりしてみる。どうやらとても好きなものがあって、自由になるためにはそれを、丁寧に取り外すのか、はたまたかなぐり捨てるのか、どんな形であれ、僕のものじゃなくさないといけないらしい。散髪屋のひさしの端からつたった細い滝がコンクリートを穿った窪みにアリの死体が流れ込んでくる。会わなくなった人はどうでもいい人と定期的に愛する人に分別して、笑顔と後悔と反省でたまに感性の在りかを確かめられるようにする。長靴、白い帽子、黄色いランドセルカバーは子ども心にもださくて結局ほとんどポケットにつっこんだままだったという面影が今もあります。嫌いなものは特にないけど、絶望的に思い過ごしが下手なんだけど、そんなものは、誠実さとも正義ともちがう、ヒロインになりたかったんではないし、事実。衣替えしたあとの制服は気を遣うことが多すぎて絶対何か間違ってると思い続けていたけれどその状態でなんかだいたい正解だったらしい。寛容になるのか、なってもらうのか、斜めった歩道でキレてるあいだに夏が来そう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます