夕夕とした

 愛されし夕日の誘惑は、強制エモーショナル、明日の定義なんてみんな知ってるのに、エロ本みたいな涙、生々しい今日のにおいと

空の色は女の子の文房具。まごうことなき完全オーガニック、100%のナチュラル系は、きっとすなわち天使枠


 映画みたいなオレンジ色は横暴に世界を抱き込んだ。縁のない画面をアイボリーに染めて、化学反応だった、かもしれない記憶は、今日の分のストーリーに昇華していく

セミロングが好き。どっちつかずは繊細ぽいし、切ない香りを纏いたい、中途半端に憧れて、目指すは天然夕焼けガール

愛しくなってしまう、思い詰めたい心が、強く無責任に包まれて、優しくなってしまう、全部諦めたって、君は美しいままだから


 昔のドロップを、思い出した日があった。透き通った薄緑色の小惑星、カラコンは13.5mm、清涼感を出すために、メントールは欠かせないんだって言うあの子の二重は本当にきれいだった。


 どうせまた会わなきゃいけないのに、今生の別れのように君は立ち去る。今だけ、なんて情熱じゃないって本音が、うるさいよ、なんでもないにも意味を与える色が、やっぱり私は少し嫌い

写真に撮りたい桃色は、だいたい、燃えている。快感は痛みにも似ているが、傷つけたいからちょうどいい


 笑いたいくらい単純な美しさは、でも、いつだってその光を震わせている。優しさも、慈悲もなしに、ただ静かに、震わせている。あんまり嘘みたいなこの時間を、だから明日も信じてる

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