第9話 I love新小岩信号場(で)は殺せない

「やほやほー」


キプトが言う。


「待ったぞー」


巨体の持ち主は、言った。


私より20cm以上高いか…そんな身長だった。


あたりを見回す。みんな、私より大きかった。

キプトを除いて。


「初めまして、こんにちは」


私は、言った。


「初めまして、カルロス!!です。」


カルロス!!と名乗った巨人は、【鉄道】なるものを私達に教えてくれた。


ここは、新小岩信号場というらしい。キプトからは新小岩"操車場"と聞かされていたが…


「あー、最近変わったんだよ」


地名が変わることもあるらしい。異世界、恐ろし。








疲れた。


「あれに座れば?」


キプトが言ってくれた。


しかし…



私が、貨物に腰掛けた時、


「ドゥワァ‼︎イーストイー‼︎」


カルロス!!が狂った。


そして、スマホを取り出し、連写した。


「どいてくれぇ‼︎」


カルロス!!は叫ぶ


私とキプトは身を隠した。




カルロス!!が落ち着いてから、キプトに言った。


「人が狂うのが【デート】なら、しない方が良くない?」


キプトは真顔で頷いた…

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