第3話解決

「鳥山警視、あんたの日曜日のアリバイはない!」

「ほう、言うじゃないか。聞かせて貰おう」

「私はアンタの罠に引っ掛かったんだ。ヒゲの伸び具合から、私は千堂警部補が日曜日に殺害されたと、思っていたが、実は月曜日だったんだ。そして、私を再び失神させて、火曜日の今日、お前は私を発見したんだ。だから、犯行は日曜日では無く月曜日だったんだ。私のヒゲを電気カミソリかなんかで剃ったんだ。この様に、私の推理力を知っているのは普通のヤツは分からない。私を知っている人間しかいない」


鬼瓦警部らは月曜日も付近を捜索したいたが、鳥山警視にはアリバイが無かった。


「お前が悪いんだ!「飛騨山荘」の連続殺人事件で逮捕されたのは、俺の親友だったんだ。あの子を逮捕に至ったのはお前のせいだと知ってからはお前を陥れることしか考えて無かったんだ!」


バキッ!


鬼瓦警部は鳥山警視を殴った。右手が怒りで震えていた。

「川崎、こいつに手錠を」

「ハイッ!」 

川崎巡査は、笑みを浮かべ鳥山を逮捕した。


「たったそんな理由で部下を殺すとは……」

と、黒井川探偵は呟いた。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

黒井川探偵の殺人 羽弦トリス @September-0919

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ